(ブルームバーグ): スイスの種子大手シンジェンタグループは上海での新規株式公開(IPO)の申請を取り下げた。上海証券取引所はウェブサイトで、同社がIPO申請を撤回したことから、審査を打ち切ったと発表した。
中国資本のシンジェンタは申請取り下げ後、事業を拡大させつつ、投資家と私的に交渉することができる。関係者が匿名を条件に述べた。
市場環境が改善されれば、同社は今後IPO計画を復活させるかもしれないとも関係者は説明。シンジェンタは、電子メールによるコメント要請にすぐには応じなかった。
シンジェンタは2021年に初めて上海でのIPOを申請したが、上場はさまざまな理由で延期されてきた。
直近の延期は昨年11月で、同社は市場が不安定なためIPOを24年末まで延期すると発表した。IPOでは650億元(約1兆3600億円)を調達する予定だった。同社はまた、株主基盤を拡大するための別の選択肢を検討する方針も示した。
中国株式相場はここ数カ月、景気減速に伴い低迷。指標のCSI300指数は2月上旬に5年ぶりの安値をつけた。
原題:Syngenta Plans to Withdraw China IPO Application on Weak Market、Syngenta Withdraws China IPO Application、Syngenta Withdraws China IPO Application After Three-Year Wait(抜粋)
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最終更新:3/29(金) 18:07
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