[ワシントン 17日 ロイター] - 世界の債務問題はここ数カ月で著しく進展した――。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と世界銀行のバンガ総裁、20カ国・地域(G20)議長国ブラジルのアダジ財務相が17日、「グローバル・ソブリン債ラウンドテーブル(GSDR)」の閣僚級会議後に発表した共同声明で、こう宣言した。
GSDRはIMFと世銀が開催し、債務国や債権国、国際機関、民間セクターなどと協力して長らく停滞している債務再編の促進や、課題解決方法の理解を深める目的で話し合いを行った。
共同声明は、ザンビアとガーナにおけるソブリン債の再編合意や、スリランカとスリナムでの債務再編協議の進展などを成果として強調。またGSDRが今後の債務再編についても、期間短縮や予測可能性向上を目指しながら、それぞれの個別事情を考慮に入れて進めていくための方針に関する合意づくりに寄与したと指摘した。
GSDRのメンバー間では、透明性強化や債権グループ内での協調、債務国に対して対民間債務への対応を巡る数値的な提示の必要性などが議論されたという。
ロイター
最終更新:4/18(木) 10:16
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