【新NISA】米国株の大型テック株の中で、長期保有して大きな利益が見込めるのは「セールスフォース・ドットコム」と「マイクロソフト」!
●米国の大型テック株はこの10年で急激に上昇!
値動きが非常に大きいので、暴落に耐えられるメンタルも必須!
2024年1月から始まった新NISAは、非課税で投資できる金額が1800万円で、非課税投資期間は無期限。そのため「新NISAでは回転売買をするよりも、大きく上昇する株を長期保有するのが適しています」と、米国在住のアナリストのポール・サイさんは話す。
そんな新NISAを活用して資産1億円を目指すとしたら、何に投資すればいいのか。ポールさんによると「米国のテック株には、長期保有で大幅な上昇を見込める銘柄が多い。だから1億円を目指すうえで、米国株を組み入れるのはおすすめです」とのこと。
ポールさんが特に注目しているのは、米国の大型テック株11銘柄だ。この11銘柄に、2013年12月から2024年2月までの約10年にわたって均等投資していれば、年率45%で上昇し、資産額は41倍超になっていた。もっとも、これはあくまで過去の実績なので、今後もこの高い上昇率で上がるかは不明だ。
「しかし、特にAI関連株は、すでにユーザーデータを持っている大型株が恩恵を受けて、今後も業績を伸ばすと思います」(ポールさん)
大きな上昇が期待できる米国テック株だが、注意点もある。11銘柄に均等投資するポートフォリオでは、2022年の1年間で60%近くも下落。つまり、値動きが非常に大きいのだ。
「株価は調整を挟みながら上昇しますが、調整時の大幅な下落に耐えられるメンタルを持っているか確認する必要があります。余裕資金で投資を行うのは当然ですが、年齢や、資産・通貨構成をベースに、自分がとれるリスクに応じて投資先を決めること。値動きを小さくマイルドにしたいなら、テック株だけでなく、オール・カントリーや債券などのインデックス型投資信託の積立を組み合わせましょう」(ポールさん)
以下では、ポールさん注目の今後も長期で上昇が狙える大型テック株11銘柄のうち、2銘柄を紹介しよう(※株価などのデータは2月5日時点)
一つ目の銘柄は、slackなどのサービスを手掛けるセールスフォース・ドットコム(CRM)だ。
セールスフォース・ドットコムは顧客管理のトッププロバイダー。販売の効率化やクラウドコンピューティングを利用して成長を続けてきた。2024年1月期の第3四半期は好調で、収益の成長が期待を上回る結果に。さらに、顧客サービス市場での強力な潜在成長力を持つ。セールス向けAIも成長ドライバーだ。
二つ目の銘柄は、クラウド事業に強いマイクロソフト(MSFT)だ。
マイクロソフトは、生成AIのChatGPTを開発した「オープンAI」のテクノロジーを自社製品に導入。AIの需要拡大でWindowsパソコンの買い替えが加速しそうだ。クラウド事業も強い。ゲーム事業は、米国のソフトウェア会社「アクティビジョン・ブリザード」の買収で強化を図る。
ダイヤモンド・ザイ
最終更新:3/23(土) 9:21
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