日産、営業益900億円減＝販売不振で24年3月期予想修正

　日産自動車は19日、2024年3月期の連結営業利益予想を従来の6200億円から5300億円へ、900億円下方修正した。米国の市場環境悪化や能登半島地震の影響などで販売台数が低迷。これに伴って利益を失う部品メーカーなど、取引先の負担を軽減する費用を計上する。内田誠社長はオンライン形式で記者会見し、「販売台数の減少はわれわれの責任だ」と語った。
　営業利益の減少額のうち、600億円が取引先の負担軽減費用など。残る300億円は、インフレが続く北米での販売不振が響いた。23年度の世界販売台数予想は、今年2月時点で見込んでいた355万台から344万台へ引き下げた。