(ブルームバーグ): ほぼ全ての株価指数とテーマ別指数が軟調に推移している今月、スタグフレーション(景気停滞下のインフレ)トレードが際立っている。
消費財や不動産などインフレリスクにさらされている欧米のセクターの株価は圧迫され、S&P500種株価指数は4月に入って4%余り下落している。これとは対照的に、原油価格の上昇がエネルギー株を押し上げている。
スタグフレーション下の典型的な勝ち組をロングにし、負け組をショートにするというゴールドマン・サックス・グループの指数は月初来でほぼ5%上昇しており、月間で1年ぶりの大幅高になる勢いだ。
ゴールドマンの指数がロングにしている上位10銘柄には、マイクロソフトやマスターカード、キャタピラーが含まれている。ショートには、アバクロンビー・アンド・フィッチ(アバクロ)やスーパー・マイクロ・コンピューター、KLAが含まれている。
米国のインフレ率が2%に向けて低下する道筋が予想以上に厳しく、利下げ観測が後退する中、いずれは経済成長見通しの影響にも注目が集まりそうだ。
原題:Stagflation Trade Is Roaring Back in S&P 500’s Month of Pain(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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最終更新:4/18(木) 22:37
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