前場コメント No.6　楽天Ｇ、マニー、住友鉱、コーナン商事、ドーン、三住トラスト

★9:52　 楽天グループ－急騰　楽天モバイル契約数650万回線を突破
　楽天グループ<4755>が急騰。同社傘下の楽天モバイルは8日、契約数が650万回線を突破したと発表した。

　発表を好感し、株価は高いところで前日比3％高の918.4円まで上昇する場面があった。

★9:54　 マニー－大幅安　上期累計営業益22％増も材料出尽くし
　マニー<7730>が大幅安。同社は8日、24.8期2Q累計（9-2月）の連結営業利益は42.0億円（前年同期比21.5％増）だったと発表した。市場コンセンサスは39.8億円。

　海外子会社における製造原価上昇、マーケティング強化などに伴う販管費の増加があったものの、主にアジア、北米や欧州を中心とした地域で販売が増加したほか、円安による海外売上高の押し上げも加わったことを背景に、売上高が好調に推移したことが寄与した。

　なお、株価は材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★9:59　 住友金属鉱山－新高値　非鉄金属価格の上昇を材料視　NY金先物は続伸
　住友金属鉱山<5713>が新高値。金や銅などの非鉄金属価格が上昇したことが材料視されている。

　8日のニューヨーク金先物相場は続伸し、6月限は前営業日比5.6ドル高の1トロイオンス2351.0ドルで終了。ロンドン金属取引所（ＬＭＥ）では、銅、アルミ、ニッケルなどもそれぞれ上昇した。

　非鉄金属価格の上昇を受けて、国内の関連銘柄も買われている。三井金属<5706>や三菱マテリアル<5711>、ＤＯＷＡホールディングス<5714>なども高い。

★10:09　 コーナン商事－4日ぶり反落　前期営業益を上方修正も成長鈍化を懸念
　コーナン商事<7516>が4日ぶり反落。同社は8日、24.2期の連結営業利益予想を従来の229億円から240億円（前の期比9.0％増）に上方修正すると発表した。
　
　ホームセンター業態やPRO業態の既存店売上高が計画を上回り順調に伸びたことに加え、節電への取り組みを推進したことによる水道光熱費の減少など販管費が当初計画を下回ったことを踏まえた。

　なお、3Q累計の営業利益は204億円、修正前の計画に対する進ちょく率は89.0％となっており、通期の上振れは濃厚とみられていた。1Qが82億円、上期が156億円（74億円の積み増し）、3Q累計は204億円で48億円の積み増しとなっており、上方修正した数値で着した場合でも、4Qは36億円の積み増しにとどまる。成長鈍化への懸念から、株価は売りが優勢となっている。

★10:13　 ドーン－3日ぶり反落　3Q累計営業益1％増　配当方針の変更・増配を発表
　ドーン<2303>が3日ぶり反落。同社は8日、24.5期3Q累計（6-2月）の連結営業利益は3.3億円（前年同期比1.4％増）だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は66.9％。
　　
　外注費およびコロナウイルス感染症対応向けメッセージ配信サービスの一部終了に伴う売上原価の減少が寄与した。
　
　併せて配当方針を変更し、累進配当を継続して実施することを基本方針とすると発表した。同社は13.5期から23.5期までの11年間減配せず、そのうち8回を増配としており、この実績を継続していくことを明確にするためとしている。
　
　変更に伴い、24.3期通期の期末配当予想を17円から20円（前期末は16円）に上方修正すると発表した。

　なお、同社は今期は4Qに売上が偏重するとしているものの、やや遅れた進ちょくとなっており、計画未達への懸念から売りが優勢となっている。

★10:15　 三井住友トラスト－もみ合い　クレディスイス証券の日本におけるウェルスマネジメント事業を統合
　三井住友トラスト・ホールディングス<8309>がもみ合い。同社は8日、ＵＢＳ証券（東京都千代田区）と共同出資するウェルス・マネジメント特化の証券会社であるＵＢＳ　ＳｕＭｉ　ＴＲＵＳＴウェルス・マネジメントによるクレディ・スイス証券（以下ＣＳ証券）の日本におけるウェルス・マネジメント事業の取得・統合に合意したと発表した。

　ＣＳ証券の日本におけるウェルス・マネジメント事業を統合することにより、ＵＢＳ　ＳｕＭｉ　ＴＲＵＳＴウェルス・マネジメントは預かり資産残高においても日本におけるウェルス・マネジメント業界において揺るぎない地位を確立することになるという。商品提供に留まらない最適なソリューションを提供し、高品質なウェルス・マネジメントサービスを推進するとしている。