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「乱気流相場」に突入した日本株の真相が明らかになった…生き残りは、誰も気づかない「特殊銘柄」にかかっている!プロ考案の「サバイバル相場の投資術」を教えます!

4/16 6:32 配信

マネー現代

上昇が期待できる「大人気銘柄」を探す!

(文 大川 智宏) 今回の提案は、シンプルだが個人投資家には有用な投資機会を提供できるのではないかと考えている。

 現状、買われている銘柄は上昇をつづけているが、相場全体としては、その需給は偏っている。よって銘柄の格差が生じている。

 簡単に言えば、人気のある銘柄は上昇し、そうでない銘柄は上昇しない。

 そこで、今回はこれからパフォーマンスが上がりそうな「大人気銘柄」を定量的に探り当てることを試みたい。

 日本株に隠された「優良銘柄」を明らかにすることができるはずだ。

 まずは、その分析の前提から説明していこう。

「乱気流相場」に一喜一憂してはいけない

 世界の株式市場は、米国の金融政策の見通しに振り回される形で、高値圏での乱高下が継続している。

 特に日本株市場はこれまでの上昇が強かったことで、さらなる先高観を期待する需給と利益確定の需給が入り交じり、ボラティリティが特に高騰しているようだ。また、その上昇が円安の進行や半導体を中心としたハイテク株という一部の銘柄が主導していたことから、売り買いの需給による市場全体への影響が大きくなっていることもあるだろう。

 それだけ、株式市場が歪んでいる証拠だということだろう。

 とはいえ、そんな一部の銘柄が押し上げている極端な相場であったとしても、市場の需給が集中している銘柄は、期先の業績の成長が見込まれ、かつ投資家から大変人気がある証拠である。

 人気のない銘柄の株価が上昇することなど、まずありえない。

 そのため、この人気度の高さを上手にとらえていけば、自ずと買いの需給トレンドに乗ることも可能になるだろう。

 問題は、銘柄の投資家からの人気度をどのように判断していくかという点だ。

人気度指数なんてない…、だから分析するしかない!

 各銘柄に投資家からの人気度指数のような数字があれば話は早いのだが、銘柄選びはそんなに甘くはない。それならば、単に株価が上昇トレンドにある銘柄を判断すればいいとも考えられるが、それだけでは先ほどのように利益確定の売りに押されて下落してしまう可能性があるので、十分とは言えないだろう。

 むしろ、日本株市場では経験的に短期のリターンリバーサル(短期間に下がった銘柄が上昇し、上がった銘柄が下落する逆張りの戦術)が機能しやすいことで知られ、上がった銘柄をそのまま買い増す順張り投資を実行するには需給的なリスクも大きい。

 そのため、何か補足的な要素を付与して投資効果を底上げしていく必要があるだろう。

 そこで考えられるものとしては、やはり出来高の情報だろう。

 今回の投資戦術は、極めてシンプルだ。

 投資家からの人気度を可視化させる要因としては、もちろん株価が上昇していることが前提だが、それに加えて出来高が増加していることも重要だろう。出来高が増加しつつ株価が上昇していれば、多くの投資家が注目して買いを入れていることになる。

 そうした株が、まさに大人気の銘柄なのだ。

「株価と出来高の変化率」を検証する

 逆に、株価が上昇していても出来高が減少しているような場合は、銘柄への積極的な買い需給の旬は終わっていると思われ、遠くない未来に利益確定売りによる調整が発生しやすくなるかもしれない。

 また、同様の視点で下落している銘柄について出来高情報を付与して考えれば、下落しつつ出来高が減少しているような銘柄を特定できれば、すでに売り需給のピークは越えており、近い将来に株価が反転上昇を見せるかもしれない。

 そう考えれば、株価の変化だけでも需給が見えずにリスクがあり、出来高の変化だけでは買い需給か売り需給が増加したのか分からないというリスクがあるので、この両者のコンビネーションによって初めて「人気銘柄」(またはその逆)を定量的に抽出することができるようになる。

 今回は、このアイデアの投資効果を検証するとともに、最終的に具体的な銘柄の抽出までを試みたい。

 図:株価騰落率と出来高変化率の組み合わせのイメージ

念には念を入れて抽出する

 では、実際にどのように効果を検証して銘柄を抽出していけばいいのか。

 今回は、東証プライム市場上場銘柄を母集団とし、2023年1月以降の週次の株価の騰落率と出来高の変化率を銘柄の選定要素として用いている。ただし、出来高の時系列の変化のデータを扱うには、注意しなければならない点がある。

 出来高の値は、市場全体が活況になったり換算になったりといた変化に影響されて日々大きくブレやすいので、単週の数字だけでは個別銘柄の需給の増減のトレンドを正確に反映できていない可能性が考えられる。

 そのため、過去5週の平均値を使用して変化率を算出している。

 騰落率および出来高変化率の高低の判断は、母集団内上位・下位10%を閾値とした。そして、数字の高低によって銘柄を分類し、翌週の平均騰落率を累積することで、投資効果を検証していく。

 こうして浮かび上がった「大人気銘柄」は、43銘柄である。

 後編「乱高下の日本株「勝利のポイント」は隠された「人気銘柄」にあった…! 「サバイバル相場」を生きのびる、プロが厳選した「珠玉の43銘柄」を一挙公開する!」で、その抽出過程を説明していこう。

マネー現代

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最終更新:4/16(火) 6:32

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