米2月新築住宅販売件数、前月比0.3%減の66.2万件―市場予想下回る

3/26 8:51 配信

ウエルスアドバイザー

<チェックポイント>
●住宅ローン金利が減少の背景
 
●住宅価格は前月比3.58%低下
 
●住宅在庫のうち、完成件数は急増―春の需要拡大に備え
 
 
 
 
 米商務省が25日に発表した2月の新築住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.3%減の年率換算66万2000件と3カ月ぶりに減少に転じ、市場予想の平均値である67.7万件を下回った。前年比は5.9%増と、11カ月連続で前年水準を上回っている。
 
 2月の住宅価格は、中央値(季節調整前)で前月比3.5%低下の40万500ドルと3カ月連続で低下し、21年6月(37万4700ドル)以来、2年8カ月ぶりの安値となったが、住宅ローン金利が高い水準を維持していることが販売減少の背景とみられる。ただ、市場では住宅ローン金利が年末に向けて低下すると予想しており、徐々に住宅販売が盛り返す可能性があると見ている。
 
 住宅供給(在庫)は、前月比1.3%増の46万3000件と10カ月連続で増加し、22年10月のピーク時の水準(46万6000件)以来の高水準となった。販売ペースで計算した在庫水準は8.4カ月相当と、前月(8.3カ月相当)を上回り、住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を上回った。
 
 また、住宅在庫のうち、すぐに販売できる完成件数は前月比6.3%増の8万5000件と、10年8月(8万7000件)以来、13年6カ月ぶりの高水準となった。春の需要拡大を見越し、建築業者が供給を増やしたとみられる。ただ、完成件数は在庫全体の18.4%にとどまっており、供給不足感は強い。未着工件数は全体の22.9%(10万6000件)、建築中件数は全体の58.7%(27万2000件)だった。
 
 在庫全体では住宅バブル期の在庫水準(45万戸)にあるが、フレディマックの調査によると、現在の住宅取得需要は依然強く、需要を満たすためには住宅供給は最大400万戸不足していると試算されている。市場の一部では最大で500万戸が不足しているとの見方もある。
 
<関連銘柄>
 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547>
 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040>
 NYダウベア <2041>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:3/26(火) 8:51

ウエルスアドバイザー

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング