〔東京外為〕ドル、154円台半ば=リスク回避一巡後は持ち直し(19日午後5時)

4/19 17:15 配信

時事通信

 19日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避のドル売り・円買いが一巡した後は買い戻され、1ドル=154円台半ばに持ち直している。午前中はイスラエルがイランにミサイルを発射したとの報道で、一時153円60銭台に急落したが、午後は戻り歩調となった。午後5時現在は、154円47~48銭と前日(午後5時、154円26~27銭)比21銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間で買われた流れから154円50銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いで154円60銭台に浮上。その後、イスラエルによるイランへのミサイル攻撃が報じられ、153円60銭台へと急落した。正午にかけて同水準で推移したが、午後は「イランがイスラエルのミサイル攻撃を否定した、との一部報道もあったことから急速に買い戻された」(運用会社アナリスト)とされ、午後3時前後は154円40銭付近まで回復。終盤もおおむね同水準を維持した。
 前日の海外市場では、米国時間にフィラデルフィア連銀製造業景況指数の強い結果や米長期金利の上昇のほか、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁らの早期利下げに否定的な発言などで154円65銭近辺に上昇した。終盤は154円60銭前後で推移した。
 東京時間は、序盤は前日の海外時間の底堅い地合いを受け継いだが、イスラエルのイラン攻撃の報道で一気にリスクオフに転換した。ただ、「イスラエルの攻撃がさほど深刻ではない、との印象も強まった」(大手邦銀)ことからドル円は買い戻しが活発化した。目先は「中東情勢を見守りながら現行水準でのもい合いが続く」(同)とみられる。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで堅調。午後5時現在は、1ユーロ=164円59~60銭(前日午後5時、164円76~77銭)、対ドルでは1.0655~0655ドル(同1.0680~0680ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/19(金) 17:35

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