ドル円はNY時間に入って一旦売りが強まり、154.60円近辺まで値を落としたものの、売りが一巡すると買い戻しが出て154円台後半の元の位置に戻している。4月調査の米PMIは製造業、非製造業とも予想を下回る内容となったことでドル売りが強まった。
特に製造業は49.9と判断基準の50を下回っていた。雇用指数は48となり、これはサービス業の雇用減少と製造業の伸び鈍化を反映。一方、物価指数は10カ月ぶりの高水準から後退し、米経済活動が第2四半期に入って勢いを失った可能性が示されている。
ドル円も一時下落したものの、基本的な状況に変化はなく、FRBの利下げ期待の後退からドル買いが下値を支える一方、財務省の介入警戒感から155円台には慎重といった様子に変化はない。
一方、今週は第1四半期の米GDP速報値と3月のPCEデフレータが発表され、市場は動向を注目している。米GDPは25日木曜日、PCEデフレータは26日金曜日に発表される。3月PCEデフレータは市場のFRBへの期待に大きな変化をもたらすとは考えていないとの見方も一部から出ている。むしろ、木曜日の米GDP速報値の方がサプライズをもたらす可能性が高いという。もし、予想を上回る内容であれば、利下げ期待を現段階からさらに後退させる可能性もありそうだ。
USD/JPY 154.82 EUR/JPY 165.59
GBP/JPY 192.53 AUD/JPY 100.28
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんかぶ(FX)
最終更新:4/24(水) 1:03
Copyright © 2024 MINKABU THE INFONOID, Inc. 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation