楽待では四半期に1度、楽待内の掲載物件情報をもとに、投資用不動産市場調査を行っている。今回は、2024年1月~3月期の結果を公表する。
(調査期間:2024年1月1日~同年3月31日、対象:期間中に「楽待」に新規掲載された全国の物件)
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<2024年1~3月期>
・一棟アパート
物件価格:7,868万円(+424万円)
表面利回り:9.25%(-0.17%)
・一棟マンション
物件価格:21,319万円(+574万円)
表面利回り:7.73%(-0.12%)
・区分マンション
物件価格:2,038万円(+123万円)
表面利回り:6.99%(+0.08%)
※いずれも( )内は前期比
※物件価格・表面利回りは平均値
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2024年1月~3月期は、一棟アパート、一棟マンション、区分マンションのいずれも価格が上昇。2四半期連続で下落となっていた一棟マンションの価格も今回上昇に転じた。
平均物件価格を前四半期と比較すると、一棟アパートは424万円プラスの7868万円、一棟マンションは574万円プラスの2億1319万円、区分マンションは123万円プラスの2038万円となった。
■一棟アパート価格、過去最高額を記録
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一棟アパートの価格は、前四半期の7444万円から424万円プラスの7868万円。2023年4~6月期の7802万円を上回り、過去最高額を記録した。
表面利回りは、前四半期の9.42%から0.17ポイント下落して、9.25%。直近の2四半期では上昇をしていたものの、上記グラフを見ると、大きな傾向として利回りは低下基調にあることが読み取れる。
■一棟マンション価格も上昇に転じる
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一棟マンション価格は、前四半期の2億745万円から574万円プラスの2億1319万円となった。2023年7月~9月期から2四半期連続で下落となっていたが、今回上昇に転じた。
表面利回りは、前四半期の7.85%から0.12ポイントマイナスの7.73%。下落とはなったものの、グラフを見るとほぼ横ばいの状態が続いていることがわかる。
■区分マンション価格、過去最高額を更新
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区分マンション価格は、前四半期の1915万円から123万円プラスの2038万円となった。
これまで、前四半期の1915万円が最高額だったが、今回その額を上回る結果に。統計史上初の2000万円台に乗り、区分マンションの価格は高騰が続いていると言えそうだ。
表面利回りは前四半期の6.91%から0.08ポイント上昇した6.99%。近年、ほぼ横ばいで推移し続けている。
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今回は一棟アパート、一棟マンション、区分マンションと、統計しているすべての分野で価格が上昇となった。一棟アパート、区分マンションにおいては過去最高額を記録し、不動産価格の高騰が見て取れる。
2024年3月19日には、日本銀行がマイナス金利政策の解除を決めた。これまで低金利政策を背景に投資物件価格は上昇傾向にあったが、今後は金利上昇によって値下がりしていくのか?
もしくは、建築コストなどの高騰がさらに反映され、上昇傾向は変わらず推移するのか? 今後の動向に注目したい。
※本記事に使用した「投資用不動産の市場動向レポート」は楽待に掲載された物件情報を基に当社が独自に作成したものです。その内容および情報の正確性や完全性を保証するものではありません。
不動産投資の楽待
最終更新:4/11(木) 11:00
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