7~9月期の豪GDP、0.3%増=消費横ばい、前年比で減速続く―統計局☆差替
【シドニー時事】オーストラリア統計局が4日発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)は、季節調整済みで前期比0.3%増加した。市場予想の0.5%を下回った。消費は横ばいで、輸出の伸びも低調だった。前年同期比は0.8%増と減速が続いており、2020年12月期以降で最低となった。
1人当たりの伸びは前期比0.3%減と、7四半期連続のマイナスとなった。前期の個人消費は速報値の0.2%減から0.3%減に下方修正され、そこから横ばいとなった。家計貯蓄率は3.2%と、前期改定値の2.4%から上昇。7月に始まった所得減税の影響とみられる。
生産物ベースでは、農林水産業が6.6%増、情報通信業が1.2%増、建設業0.9%増、小売業0.6%増となった。一方、鉱業と製造業は共に0.8%減、宿泊・飲食業は0.4%減だった。
物品・サービスの輸出は0.2%増。鉱物価格の下落で低い伸びにとどまった。輸入は0.3%減となった。(了)〈STAT〉
時事通信
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最終更新:12/4(水) 12:26