日経平均は10円程度安、買い先行後に下げ転換も前日終値近辺でもみ合い=4日前場
4日午前10時18分すぎの日経平均株価は、前日比10円程度安い3万8540円前後で推移する。朝方は、きのう大幅に上昇した強い地合いが継続し、買いが先行した。ただ、手がかり材料に乏しいなか、利益確定売りが強まり下げ転換。午前10時7分には、同50円24銭安の3万8501円82銭を付けている。その後は、前日終値近辺でのもみ合いとなっている。現地3日の米国株式は、原油高からインフレへの警戒感が高まり反落。3日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比25円高の3万8625円だった。
業種別では、全33業種のうち12業種が下落、21業種が上昇している。郵船 <9101> 、商船三井 <9104> などの海運株や、デンソー <6902> 、トヨタ <7203> などの輸送用機器株が下落。信越化 <4063> 、三井化学 <4183> などの化学株や、ディスコ <6146> 、荏原 <6361> などの機械株も安い。住友鉱 <5713> 、DOWA <5714> などの非鉄金属株や、村田製 <6981> 、東エレク <8035> などの電気機器株も軟調。三井物 <8031> 、三菱商 <8058> などの卸売株や、ANA <9202> の空運株も弱い。一方、INPEX <1605> 、石油資源 <1662> などの鉱業株や、出光興産 <5019> 、ENEOS <5020> などの石油石炭製品株が高い。
個別では、川崎汽 <9107> 、レック <7874> 、瑞光 <6279> 、住友林 <1911> 、ネットプロテ <7383> が下落。半面、ワールド <3612> 、システナ <2317> 、Uアローズ <7606> 、KeePer <6036> 、クスリアオキ <3549> などが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時17分時点で、ドル・円が1ドル=146円台の半ば(3日は146円45-46銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の後半(同161円58-62銭)で取引されている。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:10/4(金) 10:25