2025年8〜9月に新規上場した「IPO株」4銘柄の投資判断を公開!
●2025年8〜9月に新規上場した「IPO株」は4銘柄!
話題の2社が初値2倍となり、市場は大盛り上がりに!
2025年9月のIPOは3社。8月上場の1社と併せて紹介する。件数こそ少ないが(2024年8月と9月は計9社)、宇宙ベンチャーのアクセルスペースホールディングス(402A)、沖縄のオリオンビール(409A)といった話題の企業が登場。さらに、これらが公開価格の2倍以上となる初値を付け、注目を集めた。
オリオンビールは売出規模が269億円と大きめ。規模が大きいと換金売りが出やすいが、公開価格ベースで4.7%の配当利回りや株主優待により、個人投資家の人気が高く、上場後も買いを集めた。また、アクセルスペースホールディングス、オリオンビールの両社は、投資ファンドによる公開株の取得も明らかになっている。
もっとも、オリオンビールは初値高騰で配当利回りは2%台半ばまで低下。PER水準も類似企業より高くなった。
「短期取引が目的の投資家も少なくないとみられ、全般にやや荒い値動きとなっています。買うのは株価が落ち着くのを待ってからがよさそうです」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)
日経平均株価が史上最高値を更新するなど株式市場は盛り上がっているが、IPO株に投資する際は将来性と買うタイミングを冷静に見極めるように注意しよう。
●【2025年8〜9月上場】「IPO株」4銘柄の投資判断を公開!
上場日
公開価格
初値
(騰落率)
株価
(10/6)
PER
(PBR)
今後1年の
高値予想
(安値予想)
投資
判断
8月13日
◆アクセルスペースホールディングス(402A・東G)
375円
751円
(+100.3%)
853円
ー
(18.72倍)
1100円
(600円)
強気
【分析コメント】小型衛星を開発・運用。衛星画像の販売・活用も行う企業。詳細は下記。
9月25日
◆オリオンビール(409A・東P)
850円
1863円
(+119.2%)
1474円
18.2倍
(3.59倍)
1900円
(1000円)
中立
【分析コメント】沖縄を代表するビールメーカーとして知られる。公開株はファンドからの買いも。初値の高騰で株価には過熱感が残るが、落ち着いてくれば配当や株主優待のうまみもありそう。
9月25日
◆GMOコマース(410A・東G)
1180円
2131円
(+80.6%)
1407円
21.2倍
(12.15倍)
2000円
(1200円)
強気
【分析コメント】SNSによる販促支援やAIのデータ分析を活用した広告配信プラットフォームを提供。導入実績1.5万店舗以上。株価は初値後に大きく下落したが、今後の利益成長で再上昇の期待。
9月26日
◆UNICONホールディングス(407A・東S)
1060円
1385円
(+30.7%)
1121円
10.1倍
(2.94倍)
1600円
(1000円)
中立
【分析コメント】福島県・山形県の建設会社による地域連合型ゼネコンで、技術者を融通できる点が強み。今期は減益予想。ただ費用の見積もりが保守的で、インフラ整備・災害対応での活躍期待も。
※データは2025年10月6日時点。
●8〜9月のIPO株の中で、アナリストおすすめの1銘柄を紹介!
注目は株価上昇の余地が大きい「アクセルスペースHD」!
ここからは、8〜9月のIPO株の中で小林さんが「強気」と診断し、特に注目するアクセルスペースホールディングス(402A)について深掘りしていこう。
アクセルスペースホールディングスは、小型衛星を開発・運用する企業。衛星画像の販売・活用も行う。短期・低コストでサービス提供できることが強みで、JAXAなどからの受託実績も持つ。黒字化はまだ先だが、2026年に次世代の地球観測衛星7機を打ち上げ予定で、前進に期待。PSR(株価売上高倍率)が類似企業に比べて低めで、株価上昇の余地あり。
ザイ編集部
最終更新:10/23(木) 21:20