〔米株式〕NYダウ続伸、史上初の4万ドル台(16日午前)

5/16 23:46 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待を背景に買いが加速し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は史上初めて4万ドル台に乗せた。午前10時31分現在は前日終値比89.18ドル高の3万9997.18ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は29.53ポイント高の1万6771.92。
 米労働省が15日発表した消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.4%上昇と、伸び率は予想と一致、前月(3.5%)から3カ月ぶりに減速した。インフレ圧力鈍化が示唆されたとの楽観的な見方から、FRBが年内2回の利下げに踏み切るとの期待が改めて台頭している。ダウはこの日朝方、上げ一服状態となった後、一時4万0000.54ドルを付けた。
 リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁が米CNBCテレビのインタビューで、「労働市場は正常化している」と言及したことなども買いにつながったもよう。
 個別銘柄では、ウォルマートが6%超高とダウ平均の上げを先導。増収増益の四半期決算に加え、2025年1月通期の業績見通し引き上げが買いを呼び込んでいる。ボーイング、スリーエム(3M)はともに3%前後上伸している。一方、米損害保険会社チャブは4%超高で推移。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが前日、チャブの株式持ち分67億ドル相当を開示したことが買い材料視された。一方、アムジェン、シスコシステムズ、キャタピラーなどがいずれも1%超安となり、ダウ平均を下押ししている。(了)

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最終更新:5/17(金) 0:25

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