月の年金は夫婦で約26万円弱「国民年金は欠かすことなく納付したが……」73歳男性の後悔

金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住73歳男性のケースをご紹介します。

◆回答者プロフィール

回答者本人：73歳男性
同居家族構成：本人、妻
居住地：愛知県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：600万円
現在の貯蓄額：預貯金500万円、リスク資産：50万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：国民年金40年、厚生年金45年

◆現在受給している年金額（月額）

老齢基礎年金（国民年金）：7万円
老齢厚生年金（厚生年金）：13万円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし

配偶者の年金や収入：年金70万円（年額）

◆「特別なことをしようとすると収入が足りない」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「日常生活は夫婦の年金収入のみでやっと何とかできているが、旅行等、何か特別なことをしようとすると収入が足りなくなります」と物足りなさを語ります。

ひと月の支出は約「27万円」。年齢を繰り下げて年金を受給しているそうですが、それでも年金だけでは「1～2回足りない月がある」と回答されています。

◆「地元スーパーの手伝いで収入を得ている」

年金以外にも収入を得るために「地元スーパーの手伝いを週に2回程度」行うことで、年金で足りない月の支出を賄っているという投稿者。

その他にも「水道光熱費などの固定的費用はできるだけ節約」を心掛け、「買い物も、周辺でできるだけ安いお店を選ぶようにしています」と、支出を減らす工夫をしているとのことです。

◆「老後の収入はもっと増やせたかもしれない」

投稿者は、ご夫婦で「二人とも、国民年金を満額もらえるように、掛け金を欠かすことなく納付しました」と、地道に老後の準備をしてきたそうです。

しかし、現役時代については「やはりもっと高給がもらえる仕事で、安定的にサラリーマンを続けておけばよかったと思います」と振り返り、「公的年金以外の個人年金にも、できる範囲で加入しておけばよかったと思います」と、年金額を増やす工夫が足りなかったことを後悔。

「（現状では）何とか日常生活は送れていますが、家族が健康を害した場合など、医療費の負担が心配です」と将来への不安もにじませます。

いっぽうで今の生活の楽しみを伺うと、「年金が入ったときには、二人で喫茶店巡りができる」と、夫婦の時間を満喫されているようでした。

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