〔東京外為〕ドル、157円台後半=米金利上昇で水準切り上げ(1日午後5時)

5/1 17:03 配信

時事通信

 1日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、時間外取引で米長期金利が上昇したことに支援され、1ドル=157円台後半に上昇している。実需筋の買いが優勢だったこともドル円を押し上げた。午後5時現在は、157円87~88銭と前日(午後5時、156円86~87銭)比1円01銭の大幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間に買われた流れから157円60銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけて157円85銭前後まで上昇。いったん緩んだ後、正午に向けては157円90銭付近まで上値を伸ばした。ただ、上値では介入警戒感が強く、午後は157円80銭台を軸としたレンジ取引となった。終盤、米金利上昇を眺めてやや買いが強まった。
 前日の海外市場では、米国時間に1~3月期の米雇用コスト指数が強い内容となり、インフレ圧力の根強さが示されて米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測からドル買い・円売りが優勢だった。
 東京時間も米長期金利の上昇を背景にドル円は買いが継続した。「実需筋の買いが目立ったこともドル円の支援要因」(大手邦銀)となった。もっとも、「介入警戒感が根強いために上値は追い切れなかった」(為替ブローカー)とされ、158円手前では戻り売りが厚かった。目先は日本時間あす未明に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見が注目され、「インフレ懸念が示されるとドル円は上値を追いやすい」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円で小高い。対ドルは小動き。午後5時現在は、1ユーロ=168円35~35銭(前日午後5時、167円82~82銭)、対ドルでは1.0661~0661ドル(同1.0705~0705ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/1(水) 17:35

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