マイクロソフト、ディープマインド共同創業者起用-消費者AI事業に

3/21 11:13 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米マイクロソフトは、消費者向け人工知能(AI)事業の責任者にムスタファ・スレイマン氏を起用し、同氏らが創業したAIのスタートアップ、インフレクションAIのスタッフの大半を採用する。AI製品の激戦市場での米アルファベット傘下グーグルとの闘いを見据えた動き。

アルファベットのAI部門、グーグル・ディープマインドの共同創業者であるスレイマン氏は、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の直属となり、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」へのAIアシスタント「コパイロット」の統合や、検索エンジン「ビング」への対話型要素の追加などさまざまなプロジェクトを監督する。同氏の起用により、マイクロソフトの消費者向けAI業務は初めて1人のリーダーの下に置かれることになる。

インフレクションAIは、マイクロソフトの主要AIパートナー、米オープンAIのライバル企業。インフレクションAIの共同設創業者カレン・シモニャン氏も、この新たな消費者向けAI事業のチーフサイエンティストとしてマイクロソフトに加わる。

今回の人事は、米オープンAIとの関係以外で、マイクロソフトによる社内のAI能力と製品を強化するための新たなステップを示す最新の動き。マイクロソフトは先月、オープンAIの競合企業であるフランスのミストラルAIに1600万ドル(約24億円)を投資している。

ナデラ氏は18日に、オープンAIのサム・アルトマンCEOにスレイマン氏と同氏のチームがマイクロソフトに加わることを伝えたという。

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原題:Microsoft Hires DeepMind Co-Founder to Run Consumer AI (2)(抜粋)

--取材協力:Mark Bergen、Katie Roof、Shirin Ghaffary.

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最終更新:3/21(木) 11:13

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