〔NY外為〕円、151円台後半=一時152円に接近(3日)

4/4 6:36 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク外国為替市場では、円相場は1ドル=151円台後半に小幅下落した。米雇用関連指標の発表後に円売り・ドル買いが加速したが、その後のサービス業購買担当者景況指数(PMI)の下振れによって152円台突入は阻まれた。午後5時現在は151円65~75銭と、前日同時刻(151円48~58銭)比17銭の円安・ドル高。
 米民間雇用サービス会社ADPによると、3月の民間就業者数は前月比18万4000人増と市場予想を上回った。また、現職者の賃金上昇率(中央値)が前年比5.1%と下げ止まったほか、転職者の賃金は10.0%上昇と大きく跳ね上がり、労働市場のタイトさを示唆。利下げ開始の時期やペースを巡る従来の想定に懐疑的な見方が広がる中、円売り・ドル買いが進行し、円は一時151円95銭の安値を付けた。
 しかし、その後に米サプライ管理協会(ISM)が発表した3月のサービス業PMIは51.4と予想を下回り、中でも価格指数は2020年3月以来4年ぶりの低水準を記録。これがインフレ緩和の兆しと受け止められ、円買い戻しにつながった。
 この日はまた、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官から金融政策に関する発言が相次いだ。アトランタ連銀のボスティック総裁はテレビのインタビューで、年内の利下げ回数が1回にとどまるとの見解を表明。一方、パウエルFRB議長は「今年のある時点での利下げ開始が適切になる見込み」と述べ、やや新味に欠ける講演内容だった。次の重要指標として、市場は週末5日に発表される3月の米雇用統計に注目している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0831~0841ドル(前日午後5時は1.0764~0774ドル)、対円では同164円30~40銭(同163円14~24銭)と、1円16銭の大幅な円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:4/4(木) 7:25

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