欧州の新車販売、3月は再び前年割れ-EV販売台数が11%減少

4/18 15:03 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州の乗用車販売台数が3月に再び前年割れとなった。フォルクスワーゲン(VW)やステランティスなどが需要低迷に見舞われ、特に電気自動車(EV)の不振が目立った。

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表した3月の新車登録台数は前年同月比2.8%減の138万台。ドイツやスウェーデン、ノルウェーなどで消費が落ち込み、EV販売台数は11%減少した。

イースター(復活祭)休暇の影響もあるが、新車販売の減少はここ4カ月で2度目。高水準の金利や経済成長の鈍化に加え、EV需要を喚起するための手厚い補助金が段階的に廃止される中で、メーカー各社が直面するプレッシャーが浮き彫りとなっている。

VWとメルセデス・ベンツ、テスラはいずれも1-3月(第1四半期)のEV販売台数が減少したと報告。こうした傾向は、一部のメーカーに内燃エンジン車の段階的廃止時期を再考させているほか、EV目標を後退させているメーカーもある。最も大きな影響を受けているのはテスラで、同社は今週、全世界の従業員の10%以上を削減すると発表した。

テスラ、世界の従業員の10%以上を削減へ-EV需要が減速

イタリアのEV販売台数は先月34%減少。政府が検討中の新たな補助金の可能性を見越して顧客が購入を控えた。VWなどが政府の補助金削減を補うために独自の奨励策を導入したが、ドイツのEV販売台数は29%減った。フランスや英国などの市場では充電インフラの整備がEV普及への課題となっている。

一方、欧州のプラグインハイブリッド車の販売台数は先月0.7%増加。ガソリン車の販売台数は8%減少し、ディーゼル車は18%減った。

原題:Europe Car Sales Drop in March as EV Weakness Persists(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:4/18(木) 15:03

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング