米国株式市場=ほぼ横ばい、経済指標や企業決算見極め

4/19 5:56 配信

ロイター

Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は、ほぼ横ばいで終了した。一連の企業決算が注目される中、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言や経済指標で、FRBが近い将来に利下げを決定する可能性が低いことが示唆された。

労働省が発表した前週の新規失業保険申請件数は21万2000件で横ばいとなり、労働市場が引き続き堅調であることが示された。また、フィラデルフィア地区連銀が発表した4月の製造業業況指数は2年ぶりの高水準を付けた。

堅調な労働市場やインフレ圧力継続を示す最近の指標、パウエル議長などFRB当局者の一連の発言を受けて、市場では6月の利下げ観測が後退している。

カーネギー・インベストメント・カウンセルのリチャード・アルト最高経営責任者(CEO)は「当面の間、空白期間が生じても驚きではない」と指摘。

それでも失業率が低くとどまれば「消費者は支出や旅行、サービス利用を続け、それが企業業績や株価を年末にかけて押し上げることになる」と予想した。

S&P総合500種は小幅安ながら5日続落。昨年10月以来の長い続落となった。

動画配信大手ネットフリックスは引け後に第1・四半期決算を発表。時間外取引で売りが先行している。

この日発言したFRB当局者らは利下げ実施に緊急性がないことを改めて指摘。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は米経済の好調を理由に挙げた。アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米インフレが多くの予想よりも緩慢なペースで目標の2%に向け鈍化しているものの、忍耐強く対応することを快適に感じていると述べた。

メタ・プラットフォームズは1.54%高の501.8ドルとなり、S&P500のプラス寄与度トップとなった。バーンスタインが目標株価を535ドルから590ドルに引き上げた。

自動車部品販売のジェニュイン・パーツは利益見通し引き上げを材料に11.22%急騰した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。ナスダックでも1.18対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は105億4000万株。直近20営業日の平均は109億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 37775.38 +22.07 +0.06 37847.21 38083.76 37681.52

前営業日終値 37753.31

ナスダック総合 15601.50 -81.87 -0.52 15705.70 15786.12 15587.50

前営業日終値 15683.37

S&P総合500種 5011.12 -11.09 -0.22 5031.52 5056.66 5001.89

前営業日終値 5022.21

ダウ輸送株20種 14946.93 -39.62 -0.26

ダウ公共株15種 860.30 +6.95 +0.81

フィラデルフィア半導体 4491.71 -75.60 -1.66

VIX指数 18.00 -0.21 -1.15

S&P一般消費財 1398.81 -9.95 -0.71

S&P素材 560.65 +0.18 +0.03

S&P工業 1021.45 -3.61 -0.35

S&P主要消費財 786.80 +3.24 +0.41

S&P金融 662.89 +2.63 +0.40

S&P不動産 224.07 +0.05 +0.02

S&Pエネルギー 717.95 -1.61 -0.22

S&Pヘルスケア 1613.65 +0.39 +0.02

S&P通信サービス 286.30 +1.86 +0.66

S&P情報技術 3611.67 -32.60 -0.89

S&P公益事業 327.37 +2.00 +0.61

NYSE出来高 9.50億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37820 - 350 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 37790 - 380 大阪比

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最終更新:4/19(金) 6:45

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