英ヘッジファンド、複数回のECB利下げ見通しは誤り-欧州債を売却

4/19 22:04 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 英ヘッジファンド、アンドロメダ・キャピタル・マネジメントは、今年の欧州中央銀行(ECB)の利下げについて、市場見通しを下回る1-2回にとどまるとみており、欧州債を売却しつつある。

アンドロメダの共同創業者で最高投資責任者(CIO)のアルベルト・ガロ氏は、欧州経済は市場が予想している以上に底堅いと指摘、域内の各国政府が支出を増やし、米国が力強い成長を維持し、中国が経済活性化を続けている中で欧州が景気後退に陥ることは想像しがたいと述べた。

同氏によれば、こうした環境でのドイツ債利回りは過度に低水準で、年内に現在の約2.5%から2.75-3%まで上昇する可能性が高い。米10年債利回りは5%への上昇を予想し、米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げは見込んでいないという。

「市場が織り込むほどECBが利下げするとは考えにくい」とインタビューで語り、「欧州経済は米国ほど急成長していないかもしれないが、崩壊はしていない。現在の利回り水準でドイツ債を買っても、インフレに対する防衛策にはならない」と続けた。

短期金融市場では、ECBの今年の利下げ回数は3回と織り込まれており、可能性は高くないが4回利下げのシナリオもある。

原題:Hedge Fund Andromeda Says Market Wrong to Price Many ECB Cuts

(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/19(金) 22:04

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