欧州新車販売、10月も伸びる－１年３カ月連続で前年水準上回る

（ブルームバーグ）： 欧州の新車販売台数は10月も増えた。インフレと高金利が消費者需要を圧迫しているものの、１年３カ月連続で前年同月の水準を上回った。

欧州自動車工業会（ＡＣＥＡ）が21日発表した10月の新車登録台数は前年同月比14％増の104万台。メーカー各社は引き続き受注残の消化を進めた。電気自動車（ＥＶ）は総販売台数の約15％を占めた。

景気見通しが弱まる中でも、サプライチェーンの混乱が数年続いたことで欧州の自動車市場の受注残は高水準となっており、これが販売を支えている。

ユーロ圏はリセッション（景気後退）を回避する公算が大きいものの、ＥＶ需要は弱さを示し、欧州一の経済大国であるドイツは低迷している。

フランスの新車登録台数は10月に22％増加。政府の補助金が需要の弱さを打ち消し、国内市場のＥＶシフトを支えた。

原題：Europe’s Car Sales Climbed in October on Order Backlogs　（抜粋）

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