株価指数先物【引け後】 期末要因によりTOPIX型優位の展開

3/22 18:58 配信

株探ニュース

現在値
アドテスト5,389+47
東エレク34,230+630.00

大阪6月限
日経225先物 40710 +130 (+0.32%)
TOPIX先物 2792.5 +14.0 (+0.50%)

 日経225先物(6月限)は前日比130円高の4万0710円で取引を終了。寄り付きは4万0790円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0800円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後には4万0880円まで買われた。ただし、日経平均株価が4万1000円に乗せた後に、目先的な達成感から利益確定の売りが優勢となるなか、日経225先物でもロングの利食いが優勢となった。

 4万0800円を挟んだ保ち合いを継続するなか、前場終盤にかけて軟化し、後場の取引開始時には一時4万0500円と下落に転じる場面も見られた。その後は押し目待ち狙いのロングが優勢となり、中盤には4万0700円を挟んで保ち合い、終盤にかけて4万0800円まで切り返す場面も見られた。

 日経225先物は、日経平均株価が節目の4万1000円に乗せたことによる目先的な達成感に加えて、グローベックスの米株先物でナスダック100先物が小幅ながら一時マイナス圏で推移していたことも、ロングの持ち高調整を誘ったようだ。ただし、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0580円)辺りでは底堅さがみられたため、下値では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせたとみられる。

 指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]が寄り付きをほぼ高値に利食いに押される格好となったことが、日経平均型の重荷となった。一方で、セクターではゴム製品や銀行、輸送用機器、水産農林などが堅調で、配当志向などバリュー株に資金がシフトしており、TOPIX型優位の流れとなった。

 来週も期末要因によりバリュー株に物色の矛先が向かいやすい。週半ば以降は配当再投資に伴う需給要因からTOPIX型優位の展開に傾きやすく、日経225先物は+1σ水準で膠着感が強まりやすい。そのため、オプション権利行使価格の4万0500円から4万1000円辺りのレンジを想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.57倍に低下した。一時14.66倍に上昇し、25日移動平均線(14.63倍)を上回る場面も見られたが、NTロングによるスプレッド狙いの流れは強まらなかった。半面、期末接近で配当志向の物色などからTOPIX型優位の展開に振れやすい状況となった。NT倍率は+1σ(14.56倍)水準で下げ止まっており、25日線とのレンジ推移が意識されやすいだろう。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万0786枚、ソシエテジェネラル証券が1万9212枚、サスケハナ・ホンコンが7134枚、バークレイズ証券が2772枚、SBI証券が2115枚、JPモルガン証券が2057枚、日産証券が1797枚、ゴールドマン証券が1435枚、モルガンMUFG証券が1434枚、野村証券が1167枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2209枚、ソシエテジェネラル証券が1万9401枚、バークレイズ証券が6977枚、野村証券が5843枚、モルガンMUFG証券が4967枚、サスケハナ・ホンコンが4862枚、ゴールドマン証券が4731枚、ビーオブエー証券が4135枚、JPモルガン証券が2872枚、BNPパリバ証券が2234枚だった。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/22(金) 19:05

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