本土大引け:続伸、米中関税引き下げや人民元高が支え
13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.17%高の3374.87ポイントだった。深セン成分指数は0.13%安の10288.08ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2915億2500万元だった。
上海総合指数は高く始まった。中国と米国の関税引き下げ合意を受けた買いが続いた。人民元の対米ドル相場の上昇も投資家心理を支えた。ただ、指数はトランプ米政権が相互関税を発表する以前の水準を回復しており、上値を買い上がる動きは限られた。足元で上昇していた軍需関連の反落も重荷となった。セクター別では銀行株が全面高のほか、海運・港湾が大幅に上昇。シリコンメーカーが減産に踏み切るとの観測を背景に太陽光設備も買われた。一方、航空宇宙や造船、コンピューター、運輸設備、通信機器が下落した。
A株相場では、銀行株の上海銀行(601229)、上海浦東発展銀行(600000)、中国銀行(601988)、中国農業銀行(601288)が高い。建設大手の中国建築(601668)は続伸。太陽子発電関連の隆基緑能科技(601012)、晶澳太陽能科技(002459)、TCL中環新能源科技(002129)も買われた。一方、造船大手の中国船舶重工(601989)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(601100)、特定用途通信の海能達通信(002583)が反落した。製紙のSTチェンミン・ペーパー(000488)も安い。
上海B株指数は0.46%安の260.77ポイントと反落。深センB株指数は0.17%高の1192.10ポイントと続伸した。
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最終更新:5/13(火) 16:53