ロビンフッド、暗号資産取引の急増で好調な四半期決算を報告

5/10 7:00 配信

CoinDesk Japan

取引プラットフォームのロビンフッド(Robinhood)は、暗号資産(仮想通貨)取引の急増で売上高が前年同期比40%増となる好調な第1四半期決算を発表した。


KBWは目標株価を20ドルから21.50ドルに引き上げ、マーケットパフォームのレーティングを維持した。JMPも目標株価を28ドルから30ドルに引き上げ、マーケットアウトパフォームのレーティングを維持した。5月8日の終値は17.85ドルだったが、9日の取引開始時には4%以上上昇した。今年に入ってから40%以上上昇している。


カイル・フォークト(Kyle Voigt)氏率いるKBWのアナリストは、「暗号資産取引収入が予想を上回り、1株当たり利益(EPS)を押し上げ、経費の減少も0.05ドルのEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前の利益)の上振れに貢献し、当社予想および市場コンセンサスを上回った」と書いた。


暗号資産取引収入は前年同期比で3倍以上に増加した。


KBWは大きな成果として、ゴールドカードなどの新商品が顧客に好評であったこと、EBITDAマージンが拡大したことの2点を挙げている。


一方、JMPは、ロビンフッドが「年率44%アップの112億ドル(約1兆7360億円、1ドル=155円換算)という記録的な純新規入金を達成した。これには主要証券会社からのフローが含まれ、また入金の75%は1年以上プラットフォームを利用している顧客からのものだ」と指摘した。


JMPによると、この人気取引プラットフォームは今四半期に50万口座を新規開設した。これは昨年の全四半期を上回り、新規口座数では2022年第1四半期以来最高の四半期となった。好調な勢いは続いており、4月の入金額は第1四半期の月平均37億ドル(約5735億円)に対し、過去最高の50億ドル(約7750億円)に達したとブローカーは指摘した。


デビン・ライアン(Devin Ryan)氏率いるJMPのアナリストは「入金と新規顧客のさらなる加速が予想され、ゴールドカードサービスの強化もますます貢献するだろう」と書いている。


バーンスタイン(Bernstein)は、ロビンフッドが「アメリカ証券取引委員会(SEC)に対して強力な戦いを挑み、暗号資産ビジネスで引き下がらない」と予想していると述べた。ロビンフッドは5月4日に執行措置の計画を正式に通告する「ウェルズ通知」を受けた。


アナリストのゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は「我々は規制の明確化が進む一方で、暗号資産取引における顧客の牽引力は継続すると予想している」と書いている。


|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Robinhood Delivers Big Earnings Beat Driven by Booming Crypto Trading: Analysts

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最終更新:5/10(金) 7:00

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