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【為替本日の注目点】ドルは底堅い動きを見せながらも次の材料待ち

3/27 11:24 配信

サーチナ

 ドル円は151円台でのもみ合いが続く。底堅い動きを見せるものの、上値は介入警戒感もあり慎重な取り引きが続く。ユーロドルも1.08台で推移し、次の材料待ち。株式市場は小幅ながら3指数が続落。エヌビディア株が売られ、ナスダックは68ポイン下げる。債券は反発。長期金利は4.23%台に低下。金は小幅に上昇し、原油は小幅安。

2月耐久財受注 → 1.4%
1月ケース・シラ-住宅価格指数 → 6.03%
1月FHFA住宅価格指数 → -0.1%
3月リッチモンド連銀製造業景況指数 → -11
3月コンファレンスボード消費者信頼感指数約 → 104.7

ドル/円 151.31 ~ 151.61
ユーロ/ドル 1.0825 ~ 1.0858
ユーロ/円 164.01 ~ 164.40
NYダウ -31.31 → 39,282.33ドル
GOLD +1.00 → 2,199.20ドル
WTI -0.33 → 81.62ドル
米10年国債 -0.014 → 4.232% 

【本日の注目イベント】
豪 豪2月消費者物価指数
日 田村日銀審議委員、青森県金融経済懇談会で講演
欧 ユーロ圏3月消費者信頼感指数(確定値)
欧 ユーロ圏3月景況感指数
米 ウォラー・FRB理事講演

 底堅い動きが続いているドル円ですが、上値を試すにも介入警戒感があり、攻めあぐねており、テクニカル的にもドル高傾向は維持されていることからドル売りにも転じることができず、もみ合いが続いています。2022年10月に記録した151円96銭をブレイクする構えもあり、仮にこの水準を抜けると、次の目安となる前回のドルの高値を探すのには苦労します。当社のチャートでは探しきれず、ブルームバーグが提供しているチャートでは1990年12月に記録した160円前後が確認できます。実に34年も遡ることになります。その意味でも、この水準を抜けるのか、あるいは再びキャップされて下落に転じるのかは、今後の相場展開からも非常に重要な「分水嶺」と言えます。

 11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領の支持率が上向いてきたようです。ブルームバーグの調査によると、激戦州7州のうち6州でバイデン氏の支持率が上向いてきたことが最新の月次調査で明らかになっています。この変化は特にウィスコンシン州で顕著で、バイデン氏はトランプ氏を1ポイントリードしています。前回2月の調査では4ポイントの差をつけられていました。また、先月6ポイントの差をつけられていたペンシルベニア州でも、バイデン氏とトランプ氏の支持率が並んだと報告されています。ブルームバーグは、「バイデン氏の支持率改善が一過性のものなのか、持続的な変化の始まりなのかを判断するのは、まだ時期尚早だ。バイデン氏は勝敗を左右する重要な激戦州4州では依然トランプ氏にリードを許している。しかし、『ブルーウオール』(青い壁)と呼ばれるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン各州でバイデン氏が勝利すれば、再選を果たす可能性がある。これら3州には製造業の拠点が点在しており、製造業の復活を掲げるバイデン氏にとって大統領選の勝利を左右し得る重要州だ」と分析しています。ただ、共和党の候補者指名争いから撤退したニッキー・ヘイリー氏は、選挙戦を辞退した際には「トランプ氏を支持しない」と述べていましたが、現在は「11月の本選ではトランプ氏に投票する」と答えていることも判明しており、ヘイリー氏を支持していた有権者がトランプ氏に流れることも考えられ、僅差の激戦はこれからがヤマ場です。

 イスラエルとハマスの停戦交渉が再び行き詰まる様相を見せています。ネタニヤフ首相は26日、「ハマスはまたもや米国の妥協案を拒否した」と述べ、「ハマスがガザでの戦闘の即時終結とイスラエル軍の完全撤退、さらに10月7日の大虐殺を繰り返せるよう勢力を維持することを要求している」と述べ、ハマスが極端な要求をしていると非難しています。イスラエル陸軍のラジオによれば、同国政府がカタールにいる交渉担当者に帰国するよう伝えたという情報もあるようです。一方でオースティン米国防長官は26日、国防総省でイスラエルのガラント国防相と会談し、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザでの「民間人の死傷者はあまりにも多く、人道支援はあまりにも少ない」と懸念を表明しています。

 本日は、日銀の田村審議委員が「青森県金融経済懇談会」で講演を行います。今月に入り、高田、中川両審議委員の講演会での発言で相場が動くケースが見られました。すでに「マイナス金利解除」など、政策修正は終わっていることから影響は限定的かもしれませんが、一応注意は必要です。講演は10時から行われる予定になっています。

 本日のドル円は151円~152円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)

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最終更新:3/28(木) 10:54

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