米長期債への投資意欲高まる、円は弱気な見方が大半ーBofA調査

5/11 0:00 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): バンク・オブ・アメリカ(BofA)の顧客調査によると、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利上げの可能性は低いとの考えを示したことを受けて、米長期債への投資意欲が大きく高まっている。

デュレーション長期化に対する投資家の意欲を測る指標はここ1年で最も高く、BofAが2011年に調査を開始して以来の最高水準に近づいている。投資家は通常、金融政策が不透明な時期にはデュレーションの長期化を避ける傾向がある。

これは資産運用担当者の間で、米金融当局が年内に米利下げに踏み切るとの自信が高まっていることを示している。

調査は米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の5月3ー8日にかけて実施された。

ラルフ・プロイサー氏率いるBofAのストラテジスト陣は、パウエル議長が追加利上げに非常に高いハードルを設定したことで「押し目買いの心理を呼び起こした」と調査リポートで記述した。

また、BofAの顧客は2022年以降で円に最も弱気な見方を示しており、長年の強気スタンスから一転した。円相場は先月、対ドルで30年余りぶりの安値に下落し、日本当局が通貨下支えへ為替介入を行ったとの見方が出ている。

同行のストラテジスト陣は「日本当局による為替介入の効果には懐疑的な見方が根強い」と指摘した。調査では、円相場が1ドル=160円の水準を再び試すとの回答が大半を占め、1ドル=150円まで回復するとの回答はなかった。

原題:BofA Says Investor Appetite for Longer-Dated US Bonds Is Surging(抜粋)

--取材協力:Greg Ritchie.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:5/11(土) 0:00

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