3位は野村、5位が大和、では1位は? 東京都心3区の住民がよく使っている「証券会社」ランキング
東京都の千代田区・中央区・港区のいわゆる「都心3区」は日本の中枢エリアであり、富裕層も多く住む資産運用の激戦区である。2024年5月にこのエリアでよく使われている「銀行」について取り上げた記事を配信したが、今回は証券会社について同様に見ていきたい。
用いるのは、前回同様、調査会社インテージの金融調査「MAT-kit」のデータ。毎年、全国70万人超から集められる国内最大級の金融実態データ(インターネット調査)だ。
■都心部では富裕層もネット証券を活用
都心3区の大きな特徴の1つは、まず何より証券会社と取引のある人が多いことだ。証券会社の利用率は東京都全体では39.4%だが、都心3区はいずれの区もこれより10ポイント以上高く、約半数が証券会社と取引を行っている(ちなみに、全国では32.5%)。
都心3区合計での1位、2位はネット証券の「SBI証券」と「楽天証券」、続く3位が「野村證券」となっている。これは東京都全体と同様の顔ぶれだ。
富裕層は対面証券の強みを生かすことができる階層と考えられるが、その富裕層の多い都心3区であってもネット証券の利用率が高いことは注目に値する。この傾向はとくに中央区で強く、東京都全体と比べてネット証券2社の利用率が4ポイント以上高い。
一方で、千代田区はほかの2区とは異なる傾向が確認できる。上位3位の順位が、1位「SBI証券」、2位「SMBC日興証券」、3位「楽天証券」となっており、同区では「野村證券」は4位まで後退する。
「SMBC日興証券」は、千代田区に本店のほか大手町、麹町に2つの支店を置いており、足元での営業に成果を上げている様子がうかがえる。千代田区はこのほか、「マネックス証券」や「岡三証券」の利用率が高いという特徴も見て取れた。
■「都心3区民がよく使う証券会社」は5年間で様変わり
なお、今回都心3区でもネット証券2社が優位に立つ現状が確認されたが、実はこの傾向、わずか5年前には大きく異なっていた。2019年のデータを見ると、当時の都心3区の上位3位は「野村證券」「SBI証券」「SMBC日興証券」。これが2021年になると現在と同じベスト3になっている。
新型コロナ禍によって多くの対面サービスが変化を余儀なくされたが、証券取引についてもドラスティックな変化が生じたといえよう。
■千代田区は都心3区で唯一、岡三証券がランクイン
■中央区はSBI、楽天、野村がトップ3
■港区は中央区と同様の傾向
東洋経済オンライン
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最終更新:4/7(月) 5:02