セールスフォース、インフォマティカ買収交渉を再開-関係者
(ブルームバーグ): クラウドベースの顧客管理(CRM)ソフトウエアを手掛ける米セールスフォースが、データ管理会社インフォマティカの買収に向けて協議を進めている。昨年いったん頓挫した買収計画を再始動させた形だ。事情に詳しい関係者が述べた。
協議が非公開だとして匿名を条件に語った関係者によると、合意に達した場合、早ければ来週にも発表される可能性があるという。ただし、最終的な決定はまだ下されておらず、交渉が再び頓挫する可能性や他の買い手が現れる可能性もあるとみられている。
クラウド・ソフトウエア・グループ(旧シトリックス・システムズ)もインフォマティカに関心を示していると関係者は述べている。
インフォマティカの株価は23日の米国株式市場で一時28%上昇。終値は17.5%高だった。時価総額は約68億ドル(約9700億円)。
一方、セールスフォースの株価は3.6%安。時価総額はおよそ2620億ドル。
ブルームバーグがまとまたデータによると、インフォマティカの負債総額は約19億ドル。
セールスフォースとクラウド・ソフトウエア・グループの担当者はコメントを控えた。インフォマティカおよび同社を支援するプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社ペルミラの広報担当者は現時点でコメント要請に応じていない。
ブルームバーグは昨年4月、セールスフォースがインフォマティカ買収に向けて交渉を進めていると報道。その後、買収交渉が条件面で折り合えずに失速していると伝えていた。
今回の買収はセールスフォースにとって過去最大級となる可能性がある。
原題:Salesforce Is Said to Be Back in Talks to Buy Informatica (2)(抜粋)
--取材協力:Reshmi Basu.
(c)2025 Bloomberg L.P.
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最終更新:5/24(土) 15:56