ECB、2回利下げ後の予測は困難-ウンシュ・ベルギー中銀総裁

4/20 20:33 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は金利を2回引き下げる明確な根拠を持っているが、国内のインフレ圧力が不透明であるため、その後に何が起こるかを予測するのは難しいとECB政策委員会メンバー、ベルギー国立銀行(中銀)のウンシュ総裁が語った。

国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合のためワシントンに滞在しているウンシュ氏はインタビューで、インフレ率の低下は現在の金利水準が実質的に景気制約的になっていることを意味すると指摘。

「このことは、少なくともこうした追加的な制約の撤廃に有利であることを物語っている」とし、「ネガティブサプライズがなければ、最初の2回の利下げはかなり容易で、その後は少し複雑になる」と述べた。

ECBの当局者は、大きなサプライズでインフレ見通しが大きく変わらない限り、6月に利下げを開始する必要性で一致しているもよう。7月の会合がその後のECB政策委の行方に重要な示唆を与えるというのがウンシュ氏の考えだ。

「賃金動向やサービスインフレに一定の硬直性が見られるとすれば、毎回利下げを実施するというシグナルを出したくはなくなるだろう」と説明。「恐らく7月の決定が利下げペースについて重要なシグナルを発する。そこについては、何も示唆したくない。正直なところ、分からないためだ」と話した。

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原題:ECB’s Wunsch Says Decisions Will Become Tougher After Two Cuts (抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/20(土) 20:33

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