Manoj Kumar
[ニューデリー 17日 ロイター] - インド商工省が17日発表した10月の貿易収支は、赤字が過去最高の416億8000万ドルに拡大した。10月は、米国によるインド製品への高関税導入から2カ月目となる。金の輸入増加と米国向け輸出の減少が赤字を押し上げた。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は288億ドルの赤字、9月の赤字額は13カ月ぶり高水準の321億5000万ドルだった。
トランプ米政権は8月末、インドからの輸入品に最大50%の高関税を発動。両国は交渉を継続している。
商工省によると、10月の対米輸出は63億1000万ドルとなった。繊維、エビ、宝石・宝飾品などに輸入関税が課されたことで、前年同月比約9%減少したが、9月の54億7000万ドルからは増加した。
10月のモノの輸出は全体で343億8000万ドルで、9月の363億8000万ドルから減少した。一方、輸入は760億6000万ドルで、同685億3000万ドルから増加した。
米国との貿易交渉でインド側の首席交渉官を務めるラジェシュ・アガルワル氏は「協議は進行中で、われわれはなお、相互関税に関する合意が必要な部分で合意が実現するよう期待している。具体的な時期は未定だが、実現の可能性はある」と述べた。
ロイター
最終更新:11/18(火) 11:18