トランプ関税をめぐる動き=東京為替概況
トランプ関税をめぐる動き=東京為替概況
週末に4日東部時間午前0時(日本時間4日午後2時)発動でメキシコ、カナダへの25%関税、中国への10%関税に署名したトランプ大統領は、トルドーカナダ首相、シェインバウムメキシコ大統領との協議により、両国の国境警備強化が示されたことで昨日海外市場の時間に発動延期を発表。昨日154円02銭を付けていたドル円は、リスク警戒一服からの円売りが東京午前も続き、155円41銭を付けた。その後155円台前半でのもみ合いとなったが、残っていた中国に対する10%の追加関税はタイムリミットが来て発効される形となった。中国は報復措置として米国産石炭、LNGに15%、石油、農業機械に10%の関税発動を決定。タングステンとテルルの輸出規制、米グーグルを独禁法禁止で調査、米アパレルのPVHグループ、米遺伝子検査のイルミナを信用できない会社に追加などの対抗措置を発表している。
貿易戦争警戒もあり、いったん円買いが強まり154円80銭台を付けたが、すぐに買い戻しが入った。
ユーロドルは朝の1.0350ドル前後からじりじりと下げて、1.0300ドル台を付けたところで、14時に米国の対中関税が発効しリスク警戒のドル高もあって1.0272を付けたが、1.0290台へすぐに戻している。
ユーロ円は朝の160円48銭から少し落とすも160円台前半中心の推移となっていた。しかし対中関税発効を受けて159円19銭までげ160円00銭前後へ反発と荒っぽい動きとなった。
関税対象の当事者であったカナダは1.4793カナダから発動延期を受けて1.4600割れまで下げ、東京市場でさらに下げて1.45台前半を付けたところで、米国の対中関税発動を受けて1.4390カナダ台まで下げ、その後1.4500カナダ前後での推移。対円では昨日105円割れから106円台半ばに戻して東京を迎え、その後107円79銭まで上昇。関税発動で106円70銭台をつけ、107円台に戻すなど荒っぽい動きが続いた。
対中関税での影響が警戒される豪ドルは、昨日0.6080ドルを付けた後、豪ドル高となり、メキシコ、カナダへの関税延期もあって0.6230ドル台まで上昇。その後は調整売りが入り、対中関税発動で0.6171ドルを付けている。
MINKABUPRESS 山岡
みんかぶ(FX)
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最終更新:2/4(火) 15:52