新興市場展望:AI関連に爆発期待
新興市場が堅調な動きとなってきた。東京市場が「ディープシーク・ショック」に揺れる中でも力強い値動きで、新たな展開に入ることが期待されている。来週はIPO(新規上場)もスタートする。
<DeepSeekが追い風>
東証グロース市場250指数は650ポイントを突破し、昨年10月以来の水準で推移。波乱含みのプライム市場よりも値動きに独自感が出てきている。
低コスト生成AI(人工知能)「DeepSeek(ディープシーク)」の台頭で、アドバンテスト <6857> やSCREENホールディングス(スクリン) <7735> 、フジクラ <5803> など関連銘柄が暴落しているが、グロース市場に上場するAI関連銘柄はソリューションサービスを提供するベンチャー。DeepSeekの台頭はマイナス影響よりもビジネス拡大のチャンスとみられており、株価への影響はプラスとなっている。
<Sapeet、オルツなど>
グロースのAI関連ではABEJA <5574> が材料に好反応して急騰。来週はAI関連銘柄を軸に相場が進みそうで、Sapeet <269A> 、オルツ <260A> 、Ridge-i(リッジアイ) <5572> などが注目銘柄で、PKSHA Technology <3993> 、ヘッドウォータース <4011> あたりもマークしておきたい。
このほかでは反転の動きとなってきているvisumo <303A> やラクサス・テクノロジーズ <288A> 、売り一巡感の出てきたタウンズ <197A> 、底値圏到達のフォルシア <304A> あたりが注目できる。IPOは名証案件が最初だが、最初の東証上場案件である技術承継機構<319A>(グロース)(金属製品)は相応の評価を得ており、堅調なスタートが読まれている。(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:1/31(金) 17:50