21日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日続伸、ハイテク株に買い
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内経済の回復遅れが警戒される中、当局は追加の支援策を打ち出すとの見方が続いている。12月開催の「中央経済工作会議」に向け、中国政府のアドバイザーは2025年の経済成長率目標を「5.0%前後」に維持するよう提案するもよう――などとも伝わっている。ただ、上値は限定的。東欧地域の地政学リスクや、米国の対中圧力強化が不安材料だ。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。半導体材料の有研新材(600206/SH)が3.0%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が1.9%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)と半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がそろって1.8%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.6%高、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が1.3%高で引けた。
自動車株も高い。上海汽車集団(600104/SH)が6.6%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.3%、広州汽車集団(601238/SH)が1.0%ずつ上昇した。発電・重電株、素材株、保険・証券株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。万業企業(600641/SH)が3.7%、新城控股集団(601155/SH)が3.0%、金地集団(600383/SH)が1.5%、緑地HD(600606/SH)が1.3%ずつ下落した。通信ネットワーク株、医薬株、エネルギー株、酒造・食品株、銀行株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.69ポイント(0.25%)安の279.84ポイント、深センB株指数が2.32ポイント(0.18%)安の1253.74ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
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最終更新:11/21(木) 17:08