〔NY外為〕円、156円近辺(29日午後2時)

4/30 3:25 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け29日午後のニューヨーク外国為替市場では、東京市場が祝日で休場となる中、乱高下を経たあと円買い・ドル売りの流れが続き、円相場は1ドル=156円近辺で推移している。午後2時現在は156円00~10銭と、前週末午後5時(158円32~42銭)比2円32銭の大幅な円高・ドル安。
 アジア市場序盤では、円は一時1990年4月以来、約34年ぶりの円安・ドル高水準となる160円台まで下落。その後一転して円買い・ドル売りが進み、一時154円台に急騰した。東京市場の休場に伴い値動きは荒く、政府・日銀による介入観測が浮上した。
 日銀は前週末26日の金融政策決定会合で現状の金融緩和政策の維持を決定。植田和男日銀総裁から会合後の会見で、円安けん制について発言がなかったため、日米の金利差が当面縮小しないとの観測から円安・ドル高基調が加速していた。
 ニューヨーク市場では、円は156円台後半で取引を開始した。米利下げ先送り観測が台頭する中、あす30日から2日間の日程で行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や週末発表の雇用統計の内容を見極めたいとの思惑から、午前はおおむね落ち着いた値動き。ただ、午後に入り一時155円05銭近辺まで急上昇するなど、不安定化する場面もあった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0720~0730ドル(前週末午後5時は1.0687~0697ドル)、対円では同167円30~40銭(同169円15~25銭)と、1円85銭の円高・ユーロ安。(了)

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最終更新:4/30(火) 3:35

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