(ブルームバーグ): パナソニックホールディングスの子会社パナソニックコネクトは29日、完全子会社の米ブルーヨンダーが米ワン・ネットワークを約8億3900万ドル(約1270億円)で買収すると発表した。同業の買収を通じて、サプライチェーン(供給網)管理システムのリーディングカンパニーとなることを目指すとしている。
発表資料によると、通例の前提条件の適合、必要な規制承認などを経て2025年3月期の第2四半期(7-9月期)をめどに買収の完了を予定しているという。ワン・ネットワークのプラットフォームは15万社以上が利用しているといい、買収を通じて両社のシステムを組み合わせることで、利便性が高まるとしている。
パナソニックコネクトの樋口泰行社長は会見で、「早く必要なものをそろえて、ポジションを固める」ことで、サプライチェーンネットワーク業界で非常に高い参入障壁を築けるとし、「ゲームチェンジャーに近い買収」だと述べた。今回の買収で顧客基盤が立体的に広がっていく効果を期待する。
パナソニックHDは21年に米ブルーヨンダーを買収。供給網管理の分野で人工知能(AI)を活用した製品の需要や納期を予測するソフトウエア開発を手がけるブルーヨンダーを中心に、サプライチェーンマネジメント(SCM)事業の強化を進めてきた。今回のワン・ネットワークの買収で、顧客基盤が拡充でき事業強化に弾みがつく可能性がある。
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最終更新:3/29(金) 18:03
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