【ニューヨーク時事】週末17日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇などを手掛かり材料とした海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=155円台後半に下落している。午前9時現在は155円75~85銭と、前日午後5時(155円35~45銭)比40銭の円安・ドル高。
ニューヨーク市場は155円80銭台で取引を開始。海外市場では、米長期金利の上昇や、日銀の国債買い入れオペの金額据え置きを背景に日米金利差に再注目した円売り・ドル買いが促された。
週央に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化の兆しを示唆したため、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が年内2回の利下げを行うとの期待が再燃。一方、FRB高官らによる早期の利下げ開始に対して慎重姿勢を維持する発言が相次いでいる。この日はウォラーFRB理事の講演が予定されており、内容を見極めたいとの思惑が広がっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0840~0850ドル(前日午後5時は1.0861~0871ドル)、対円では同168円90銭~169円00銭(同168円82~92銭)と、08銭の円安・ユーロ高。(了)
時事通信
最終更新:5/17(金) 22:35
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