新興市場展望=目先は買い優勢の展開か
グロース市場が底堅く推移している。主軸のカバー <5253> 、タイミー <215A> が堅調な動きとなり、指数を押し上げるとともに、グロース市場の地合い改善にも寄与しているようだ。米国金利の上昇傾向など、取り巻く環境に大きな変化はないが、物色面には活気が出始めている。
<元気銘柄も散見>
タイミーは年収の壁引き上げの話題で関連銘柄として人気化しており、カバーは好業績への評価が高まっている。このほか、直近IPO(新規上場)銘柄物色が継続しているほか、オルツ <260A> は好材料浮上に沸く。個別ベースで盛んな物色が行われており、グロース市場全体が参戦しやすい雰囲気となってきているようだ。
決算発表シーズンを通過し、業績面のリスクは後退。金利上昇局面という、当面続く逆風は懸念材料だが、目先的には25日移動平均線も上向き、プライム市場との対比も含め、グロース市場は買い優勢の展開となりそう。オルツやカバーのほか、業績面に安心感があり、流動性も問題ない銘柄としてAnyMind Group(AMG) <5027> 、GMOフィナンシャルゲート(GMOFG) <4051> 、エフ・コード <9211> あたりをマークしておきたい。
<IPOにも食指>
今週は3社がIPO予定。初値が大きく上昇しそうな銘柄はないが、年末IPO銘柄の上場承認が相次ぐタイミングであり、投資家の関心は高まってきている。
(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:11/23(土) 8:04