インドネシア中銀、予想外の利上げ-通貨ルピア下支え

4/24 16:51 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): インドネシア銀行(中央銀行)は24日、予想外の利上げを発表した。政策金利は過去最高水準になる。下落する通貨ルピアを下支えする。

インドネシア中銀は政策金利の「BI金利」を0.25ポイント引き上げ6.25%とした。ブルームバーグが調査したエコノミスト41人のうち、今回の決定を予想していたのはわずか11人。残りは据え置きを見込んでいた。

ペリー・ワルジヨ総裁はオンライン会見で、現在の状況を踏まえると、インドネシア経済へのリスクを抑えるため、力強い政策対応が必要だと指摘。米利下げ見通しの後ずれや中東情勢の緊迫化に伴う不確実性に言及した。

ルピアは今年、対ドルで5%近く下落しており、今回の利上げで通貨下支えを目指す。先週、1ドル=1万6000ルピア台と心理的な水準を突破し、2020年4月以来の安値を付けた。

今年のインフレ率は中銀目標の1.5-3.5%に収まっているが、ルピア安は輸入物価を通じてインフレを助長するリスクがある。

キャピタル・エコノミクスは、インドネシア中銀が「今後数カ月、通貨を支えることが引き続き主な優先事項であることを明確にした」としながらも、インフレ率が非常に低く、成長率も伸び悩んでいることから、今回の決定は長期的な利上げサイクルの開始を示唆していると解釈すべきではないと指摘した。

原題:Indonesia Hikes Rate to Lift Rupiah From Pandemic-era Lows (1)(抜粋)

--取材協力:Tomoko Sato.

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:4/24(水) 17:55

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング