東京株式(大引け)=27円安、3万9000円台では戻り売り圧力強い
21日の東京株式市場は方向感の見えにくい地合いとなり、日経平均株価は引け際に軟化し小幅ながら反落となった。前週末の米株高の地合いを引き継げなかった。
大引けの日経平均株価は前営業日比27円15銭安の3万8954円60銭と反落。プライム市場の売買高概算は15億134万株、売買代金概算は3兆4127億円。値上がり銘柄数は698、対して値下がり銘柄数は888、変わらずは59銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方に売り買い交錯で始まった後、海外投資家とみられる大口売りに下値を試す展開となった。しかし、その後はじりじりと水準を切り上げ、前引け近くに日経平均は3万9100円台まで買われこの日の高値をつけた。前週末の米国株市場でハイテク株中心に堅調な値動きで、これに追随し半導体関連株などを買い戻す動きが誘発された。しかし、上値の重さが意識され、その後は3万9000円台を挟みもみ合う展開に。それでも後場はおおむねプラス圏で推移したが、取引終了間際に先物を絡めた売りが出て、日経平均を押し下げている。27日に投開票が行われる衆議院総選挙を控え、3万9000円台ではポジション調整の売り圧力が強い。売買代金は3兆4000億円台にとどまり9月3日以来約1カ月半ぶりの低水準だった。
個別では、売買代金で断トツとなったディスコ <6146> が上昇したほか、アドバンテスト <6857> の上げ足の強さが目立っている。レーザーテック <6920> や東京エレクトロン <8035> などの半導体製造装置大手は総じて堅調だった。ソフトバンクグループ <9984> がしっかり、日本郵船 <9101> 、川崎汽船 <9107> など海運株が上値を追った。霞ヶ関キャピタル <3498> が高く、キーエンス <6861> も買いが優勢だった。インターメスティック <262A> が値上がり率トップ、サンウェルズ <9229> 、PKSHA Technology <3993> なども値を飛ばした。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などメガバンクが冴えず、売買代金2位となった三菱重工業 <7011> 、IHI <7013> 、川崎重工業 <7012> など防衛関連株が利食われた。フジクラ <5803> も軟調。東洋証券 <8614> が急反落、ベイカレント <6532> も大幅安。北陸電力 <9505> 、北海道電力 <9509> 、九州電力 <9508> など電力株への売りが目立つ。ジンズホールディングス <3046> も安い。
出所:MINKABU PRESS
みんかぶ(FX)
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最終更新:10/21(月) 16:02