〔東京外為〕ドル、155円台後半=日銀オペ据え置きなどで上昇(17日午後5時)

5/17 17:13 配信

時事通信

 17日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外市場で米長期金利が上昇したほか、日銀の国債買い入れオペの金額が据え置かれたことを受け、1ドル=155円台後半に上昇している。午後5時現在は、155円82~82銭と前日(午後5時、154円41~42銭)比1円41銭の大幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外市場で買われた流れから155円30銭台で取引された。その後、午前10時すぎに日銀の国債買い入れオペの金額が据え置かれると一気にドル買い・円売りが強まり、155円80銭前後に上昇。昼前には155円90銭付近に水準を切り上げた。正午にかけては155円80銭台に伸び悩み、午後は同水準を軸としたレンジ圏で推移した。
 前日の海外市場では、米国時間に買いが強まった。最新週の新規失業保険申請件数が良好となったほか、バーキン・リッチモンド連銀総裁が利下げに慎重姿勢を示し、米長期金利が上昇したことが背景。東京時間は、日銀の国債買い入れをめぐって「7日と同様に減額される、との観測が広がっていた」(FX業者)という。ただ、オファー金額は従来通りで、「減額期待が裏切られたことからドル買い・円売りが活発化した」(大手邦銀)とされる。もっとも、「前日からかなり上昇した後でもあり、156円に近い水準では利食い売りも出た」(為替ブローカー)とされ、午後は155円台後半で上げ一服となった。目先は日本時間今夜のウォラーFRB理事の講演を控え、「現行水準を中心にもみ合うだろう」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで小動き。午後5時現在、1ユーロ=169円20~21銭(前日午後5時、167円91~92銭)、対ドルでは1.0858~0859ドル(同1.0874~0874ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/17(金) 17:35

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