日経平均451円高と大幅反発、米大統領就任前で手控え、プライム売買代金は今年最小=20日後場
20日後場は日経平均株価が、前週末比451円04銭高の3万8902円50銭と大きく反発。TOPIX(東証株価指数)が同31.85ポイント高の2711.27ポイントと3日ぶりに大幅上昇した。現地17日の米国株式市場でNYダウとナスダック総合指数が反発したことに加え、為替相場が前週末の水準よりも円安方向に振れたことなどから、日本株も買いが先行。堅調な値動きのなか、日経平均は午前10時40分に、同581円47銭高の3万9032円93銭を付けた。その後は、同水準が意識され、もみ合い商状となった。現地20日にトランプ氏が米大統領に就任するが、同氏は多くの大統領令に署名し、政策を大きく転換させると宣言していることから、手控えムードが広がったようだ。
東証プライム市場の出来高は14億9872万株。売買代金は3兆3768億円と今年に入り最も少なく、昨年12月25日(3兆1697億円)以来、約3週間ぶりの水準にとどまった。騰落銘柄数は値上がりが1290銘柄と8割に迫った一方、値下がりは304銘柄、変わらず48銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。デンソー <6902> 、トヨタ <7203> などの輸送用機器株や、中外薬 <4519> 、第一三共 <4568> などの医薬品株が上昇。三菱UFJ <8306> 、三井住友 <8316> などの銀行株や、AGC <5201> 、特殊陶 <5334> などのガラス土石株も高い。大和証G <8601> 、野村 <8604> などの証券商品先物株や、日立 <6501> 、キーエンス <6861> などの電気機器株も堅調。オリンパス <7733> 、HOYA <7741> などの精密機器株や、日本製鉄 <5401> 、JFEHD <5411> などの鉄鋼株もしっかり。一方、バンナム <7832> 、任天堂 <7974> などのその他製品株や、INPEX <1605> 、石油資源 <1662> などの鉱業株、郵船 <9101> 、川崎汽 <9107> などの海運株が安い。
個別では、Sリサーチ <3771> 、TAKARA <7921> 、板硝子 <5202> 、理計器 <7734> 、邦チタ <5727> が高い。半面、ヨロズ <7294> 、キオクシア <285A> 、野村マイクロ <6254> 、キヤノ電子 <7739> 、大黒天 <2791> などが下落した。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:1/20(月) 15:51