前場コメント No.6　日東網、テイツー、プログリット、トライアル、サンクゼール、オープンハウス

★9:17　 日東製網－続落　3Q営業黒字転換も低い進ちょく率を嫌気
　日東製網<3524>が続落。同社は10日、24.4期3Q（5-1月）の連結営業損益は1000万円の黒字（前年同期は1.1億円の赤字）だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は2.0％。
　
　漁業関連事業において、定置網部門を含め漁業関連事業全般の売上高が増加したことによりコスト上昇分を吸収し、前年同期の赤字から黒字転換して着地した。
　
　なお、同社はサイバー攻撃の被害により、四半期報告書の提出期限延長に係る承認を受けていた。株価は進ちょく率の低さが嫌気され売りが優勢となっている。

★9:21　 テイツー－6日ぶり反落　前期営業益を下方修正　中古トレカの相場下落が響く
　テイツー<7610>が6日ぶり反落。同社は10日、24.2期通期の連結営業利益予想を従来の18.0億円から13.3億円（前期比14.4％減）に下方修正すると発表した。

　上期の好調さに比べて、下期は中古トレカの相場下落の影響を受けたことなどに加え、特別損失(減損損失)と法人税等調整額（損）を計上したことを踏まえた。

★9:21　 テイツー－6日ぶり反落　中長期目標を設定　29.2期の営業利益25億円めざす
　テイツー<7610>が6日ぶり反落。同社は10日、従来の小売をベースとした中核事業（EC含む）のさらなる成長に加え、業務提携によるIPビジネス領域・グローバル領域の新規開拓を念頭に、中長期目標を発表した。
　
　数値目標として、29.2期の売上高は500億円（24.2期予想は351億円）、営業利益は25億円（同13億円）をめざすとしている。

　なお、株価は併せて発表された前24.2期の利益見通し引き下げが嫌気されて、売りが優勢となっている。

★9:25　 プログリット－急落　通期営業益を上方修正も物足りず失望売りか
　プログリット<9560>が急落。同社は10日に、24.8期通期の営業利益予想を従来の6.1億円から7.5億円（前期比50.9％増）に引き上げると発表した。

　2023年9月に実施した英語コンサルタントなどの待遇改善などを背景に採用活動が順調に進ちょくしたことにより供給力が向上し、業績が予想を超えて推移した。また、サブスクリプション型英語学習サービスが、引き続き順調に推移していることも踏まえた。

　併せて発表した、24.8期上期（9-2月）の営業利益は5.4億円（前年同期比91.2％増）だった。

　1Q時点の営業利益は3.2億円だったので、2Qの利益は伸び悩んだ。また、上期時点の営業利益は5.4億円なので、通期の上方修正幅は物足りない印象。これが失望され、売りが優勢となっているようだ。

★9:32　 トライアルＨＤ－大幅続伸　3月度の既存店売上高10.6％増　グロサリーが好調
　トライアルホールディングス<141A>が大幅続伸。同社は10日に、3月度の既存店売上高は前年同月比10.6％増だったと発表した。全店は同15.6％増だった。

　豊富な品揃えや競争力ある価格提案が奏功して、顧客の来店数と買い上げ単価の両方が、力強い既存店売上高をけん引した。食品は、調味料や袋麺などのグロサリーが好調であったほか、デイリーはプリンなどPB商品が伸長した。なお、休日が2日（土日各1日）多いカレンダーであったことから、2.6ポイントの既存店売上高押上効果があったとしている。

★9:37　 サンクゼール－大幅安　3月既存店売上高8％増　4月以降は月次開示を中止
　サンクゼール<2937>が大幅安。同社は10日、3月度の全業態の既存店売上高は前年同月比8.1％増だったと発表した。全店では同16.6％増だった。　
　
　テレビ番組に久世福商店の商品が取り上げられたことが影響した。また、25.3期から月次業績の開示を中止するとしている。

★9:40　 オープンハウスＧ－3日続落　Ｒ＆Ｉが発行体格付けをBBBに格上げ
　オープンハウスグループ<3288>が3日続落。同社は10日、格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）より取得している発行体格付が変更となったと発表した。発行体格付けがBBB-からBBBに格上げとなるという。

　Ｒ＆Ｉは、同変更の理由を基礎的収益力や財務基盤の強化を踏まえたとしている。

　なお、株価への好影響は限定的となっている。