米ドル/円は160円を目指す！ 152円の神田シーリングを抜けるのに時間を要するが、続伸する可能性が高い。日銀会合を終え、日経平均も4万円台を回復して続伸！

日銀総裁のコメントで、米ドル/円も日経平均も急反発！　
 みなさん、こんにちは。

 今月最大の注目だった日銀金融政策決定会合では、リークされていた報道と同じ結果で終了しました。
 
 日銀はマイナス金利解除を決定し、YCC=長短金利操作の撤廃も決定、ETFの買い入れも終了。

 これで日銀の大規模緩和は事実上終了したことになります。

 視点を変えれば、日経平均の続伸に対する懸念材料の一つが消えたともいえます。

 加えて日銀総裁が「緩和的な環境が続く」とコメントしたこともあり、日経平均と米ドル/円は急反発。

 日銀がすべてを同時に解除したものの、その後の利上げは緩やかになり、依然他国との金利差が開いた状態が続くと市場は認識するため、円売りが加速するのは当然ともいえます。

 日経平均は再び4万円台を回復。米ドル/円は一時、神田シーリングと称される152.00円目前まで急騰しています。

海外勢は米ドル/円に対する強気なスタンスを維持
 日銀会合後、急騰した米ドル/円の高値を確認すると151.82円まで。

 今回も神田シーリングと称される152.00円が米ドル/円の上値を押えています。

 しかし、今回の日銀会合の結果を受け、海外勢は米ドル/円に対する強気なスタンスを維持。

 日銀以降、海外勢の円安見通しが拡大しており、米ドル/円の155円や160円といったコールオプションも買われている模様。

 海外勢のスタンスに日銀は警戒感を高めたのか、日経新聞が下記の報道をしたことで、米ドル/円は一時150.27円まで反落しました。

 日銀追加利上げ「10月」「7月」観測 円安進行が左右

 出所:日経新聞

152.00円の神田シーリング抜けに時間を要するが米ドル/円は160円を目指す！　
 今回は、米ドル/円の152.00円で当局は介入に踏み切らないでしょうが、152.00円のバリアオプションも依然存在しているようで、神田シーリング抜けには一定の時間がかかりそう。

 ただ、日銀後も他国との金利差が開いた状態が続く事は変わりません。

 日銀総裁の「緩和的な環境が続く」とのコメントもあり、日経平均と米ドル/円の続伸する公算が高まります。

 152.00円の神田シーリング抜けに時間を要しますが、米ドル/円は160円を目指すと想定しています。