新NISAで「月3万円」を30年積立。想定利回り3%運用の結果は?積立投資×長期保有のシミュレーションもチェック

1/18 18:15 配信

LIMO

新NISAを活用した積立投資では、毎月いくら積み立て、どのくらいの利回りで運用できるかによって、将来の資産額は大きく変わります。

では、月3万円を「年率3%」で「30年間」積み立てた場合、資産はいくらになるのでしょうか。

本記事では、新NISAの制度概要を踏まえつつ、具体的な積立シミュレーションを用いて、元本と運用益の内訳を紹介していきます。

長期積立の効果や資産形成のイメージをつかむ参考にしてください。

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【概要を整理】NISAを利用すると「どんなメリット」がある?

NISAは、投資によって得た利益が非課税となる点が大きな特徴で、これまで多くの人に利用されてきた制度です。

2024年1月からは新NISAがスタートし、制度内容が刷新されたことで、より柔軟で利用しやすい仕組みへと進化しました。

では、「従来のNISA」と「新NISA」には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

はじめに、これまでのNISA制度の概要を整理し、そのうえで新制度での主な変更点を見ていきましょう。

●「旧NISA」の制度内容について振り返る
従来のNISA制度では、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類が用意されていました。

 以前までのNISA制度:「一般NISA」

 ・年間非課税枠:120万円
 ・非課税保有期間:5年間
 ・投資可能商品:上場株式、投資信託等
 以前までのNISA制度:「つみたてNISA」

 ・年間非課税枠:40万円
 ・非課税保有期間:20年間
 ・投資可能商品:投資信託やETF

2024年1月から「新NISA」にバージョンアップ!何が変わった?

次に、2024年1月から始まった新NISA制度の概要を確認していきます。

新NISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つが設けられており、両方の枠を併用できる点が特徴です。

 新NISA:成長投資枠

 ・年間投資上限額:240万円
 ・非課税保有期間:無期限
 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など
 新NISA:つみたて投資枠

 ・年間投資上限額:120万円
 ・非課税保有期間:無期限
 ・投資対象商品:投資信託やETF
非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

新NISA制度の利便性と魅力を一段と高めた「4つの見直しポイント」とは?

新NISA制度への移行により、制度全体の使いやすさと魅力はこれまで以上に高まっています。

なかでも、押さえておきたい主な見直しポイントは4つあります。

 ・「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用可能になる
 ・年間投資上限額が増える
 ・非課税保有限度額(総枠)が新設される
 ・非課税保有期間が無期限になる
従来のNISAでは、「一括投資」か「積立投資」のどちらか一方を選ぶ必要がありましたが、2024年以降は両者を組み合わせて利用できるようになりました。

これにより、年間の投資枠の範囲内で、より柔軟な資産運用が可能となっています。

加えて、非課税で保有できる期間に制限が設けられなくなったことで、長期的な視点に立った資産形成を行いやすくなった点も、大きな変更点の一つです。

【シミュレーション】「つみたて投資枠」で積立投資!資産はどのくらい増える?

2024年1月にスタートした新NISAのつみたて投資枠を活用し、積立投資を行った場合に、資産がどの程度成長するのかをシミュレーションしてみます。

試算条件は、「毎月3万円を積み立て、年率3%で運用し、運用期間は30年間」とします。

●【シミュレーション結果】積立投資「月3万円×年率3%×30年間」の運用収益
元本・運用収益:総額

 ・開始:0円
 ・2年目:72万円・2万1085円:74万1085円
 ・4年目:144万円・8万7936円:152万7936円
 ・6年目:216万円・20万3382円:236万3382円
 ・8年目:288万円・37万422円:325万422円
 ・10年目:360万円・59万2243円:419万2243円
 ・12年目:432万円・87万2228円:519万2228円
 ・14年目:504万円・121万3969円:625万3969円
 ・16年目:576万円・162万1280円:738万1280円
 ・18年目:648万円・209万8210円:857万8210円
 ・20年目:720万円・264万9060円:984万9060円
 ・22年目:792万円・327万8393円:1119万8393円
 ・24年目:864万円・399万1058円:1263万1058円
 ・26年目:936万円・479万2199円:1415万2199円
 ・28年目:1008万円・568万7281円:1576万7281円
 ・30年目:1080万円・668万2107円:1748万2107円
毎月3万円を30年間積み立て、年利3%で運用した場合、最終的な資産額は約1748万2107円となります。

内訳は、投資元本が1080万円、運用によって得られた利益が668万2107円です。

NISAを利用しない場合、この運用益にはおよそ20%の税金がかかるため、約133万6000円が税金として差し引かれ、実際に手元に残る利益は約534万4000円にとどまります。

これに対し、NISA口座を活用すれば運用益が非課税となるため、税負担を回避でき、その効果は非常に大きいといえるでしょう。

なお、この試算は一定の条件を前提としたシミュレーションであり、実際の運用結果は市場環境によって変動します。

ただし、長期間にわたって積立投資を続けることで、リスク分散が期待できます。

目先の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成に取り組むことが重要です。

積立投資を行い、その後も保有を続けた場合「資産」はどの程度まで増える?

前章では、30年間にわたりコツコツと積立投資を続けたケースを取り上げましたが、一定期間積み立てたあと、運用だけを継続した場合、資産はどの程度になるのでしょうか。

金融庁「NISAの活用事例」では、毎月10万円を15年間つみたて投資枠で積み立て、その後は新たな投資を行わずに15年間保有を続けたケースのシミュレーションが示されています。

この条件で年率3%の運用を想定すると、積立終了後も資産は増え続け、最終的には約3525万円に達します。

後半の15年間は積立を行っていないにもかかわらず資産が増加していることから、時間の経過によって複利の効果が大きく働いていることが分かります。

このシミュレーションから、早い段階で積立を始め、長期間にわたって保有を続けることが、資産形成において有効な考え方であることがうかがえます。

新NISAは「長期・非課税」を活かした資産形成の強力な選択肢

本記事では、新NISAの制度概要を踏まえつつ、具体的な積立シミュレーションを用いて、元本と運用益の内訳を紹介していきました。

新NISAは、投資で得た利益が非課税になるという従来のメリットを引き継ぎつつ、制度の柔軟性と使いやすさが大きく向上しました。

「成長投資枠」と「つみたて投資枠」を併用できるようになり、非課税保有期間も無期限化されたことで、長期的な資産形成に取り組みやすい制度へと進化しています。

本記事で紹介したシミュレーションからも分かるように、積立投資を継続し、時間を味方につけることで、複利の効果により資産の成長が期待できます。

短期的な値動きに左右されず、自身のライフプランに合わせて計画的に活用することが、新NISAのメリットを最大限に生かすポイントといえるでしょう。

参考資料

 ・金融庁「つみたてNISA」
 ・金融庁「資産運用シミュレーション」
 ・金融庁「新しいNISA」
 ・金融庁「NISAとは」
 ・金融庁「NISAの活用事例」

橋本 優理

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最終更新:1/18(日) 18:15

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