来週の為替相場見通し=151円台で神経質な展開

3/29 17:38 配信

みんかぶ

 来週のドル円相場は、円買い介入への警戒感と日米金利差が意識されるなか151円台で神経質な展開が続きそうだ。予想レンジは1ドル=150円80銭~152円30銭。

 神田真人財務官が27日に足もとの円安について「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」と発言し、鈴木俊一財務相が29日に「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿っていない部分もあるのではないか」と発言するなど、日本の金融当局者が介入を辞さない姿勢を示している。ドル円相場が152円台に突入すれば為替介入を実施する可能性があり、市場では一段の円売りに慎重な向きが多い。ただ、日銀は当面緩和的な金融環境を維持するとみられるほか、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が27日に「金利引き下げを急ぐことはない」との認識を示したことなどから米早期利下げ観測は後退しており、日米金利差が開いた状態が続くとの見方からドル買い・円売りに傾きやすい。4月1日の米3月ISM製造業景況感指数、3日のパウエルFRB議長の講演、5日の米3月雇用統計の内容によってはドル高・円安が進むだろう。

 このほか来週に海外で発表される主な経済指標は、1日に3月の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)と3月の米製造業PMI改定値、2日に2月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数と2月の米製造業新規受注、3日に3月の米ADP雇用統計と3月の米ISM非製造業景況感指数、4日に2月の米貿易収支と前週分の米新規失業保険申請件数、5日に2月のドイツ製造業新規受注と2月のユーロ圏小売売上高など。国内では1日に日銀が3月の全国企業短期経済観測調査(短観)を公表する予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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最終更新:3/29(金) 17:38

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