ゴールドマン、1-3月増益-債券トレーディング収入予想上回る

4/15 21:09 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは、自社の基本に立ち返ったアプローチが奏功し、1-3月(第1四半期)利益が予想を上回った。

15日の発表によると、1-3月純利益は前年同期比28%増加。アナリストは減益を見込んでいた。トレーディング好調とディールメーキング復活が寄与した。

ゴールドマンは、中核事業であるトレーディングや投資銀行業務への回帰と、資金運用部門のより予測可能なアプローチで投資家を呼び戻そうとしている。2023年はリテールバンキング参入の試みの巻き戻しや業界全体の減速が重しとなり、業績はさえなかった。

資本市場の活動が再び活発化するにつれ、ゴールドマンはその回復から恩恵を受ける位置にあるとアナリストは予想している。

23年からの回復は自己資本利益率(ROE)に顕著に反映された。1-3月のROEは14.8%で、長期目標に合致し、23年度の7.5%からほぼ倍増した。

1-3月業績には昨年の地方銀行破綻に起因する連邦預金保険公社(FDIC)の特別査定による追加費用7800万ドルも含まれている。

第1四半期の純利益は41億3000万ドル(約6400億円、1株当たり11.58ドル)、純収入は142億1000万ドルだった。

債券トレーディング収入は43億2000万ドルに増加。アナリストの減少予想を覆した。株式トレーディング収入も33億1000万ドルと予想を上回った。

投資銀行業務の収入は20億8000万ドル。アナリストの平均予想は18億2000万ドルだった。合併アドバイザリー手数料も10億1000万ドルで予想以上だった。株式資本市場業務の収入は3億7000万ドル、債券引き受け業務は6億9900万ドルだった。

資産運用・ウェルスマネジメント事業の純収入は37億9000万ドルで前年同期比18%増。運用手数料は7%増加した。同社は自己資金を使った投資からの利益ではなく、運用手数料に成長源をシフトさせようとしている。

プライベート市場への投資のための資金調達は140億ドルで、監督下の総資産は2兆8500億ドルに増えた。

原題:Goldman Traders Notch Windfall Delivering Surprise Profit Jump(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/15(月) 22:20

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