小米、香港で16%上昇-予想上回るEV受注で投資家の期待膨らむ

4/2 12:35 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 2日の香港株式市場で中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)が大幅上昇。3月28日に予約注文を開始した同社初の電気自動車(EV)の受注が予想を上回り、中国の乗用車市場で同社が成功を収めるとの楽観的な見方が強まった。

予約注文開始後、初の香港株式市場での取引で小米は一時16%高を付けた。同社は注文受け付け開始後24時間以内に9万件近い注文を受けたと発表した。

中国の小米、EV販売開始後24時間以内に8万8898台の注文獲得

アナリストは、小米のEV「SU7」の受注は予想以上に好調で、中国で最も売れ行きの良いプレミアムEVセダンとして、テスラの「モデル3」と肩を並べる可能性があると指摘する。ゴールドマン・サックス・グループは今年の受注台数が10万台に達し得ると予測。シティグループは通年の販売台数を5万5000-7万台程度と推定する。小米がどれだけ速く車を製造し、納車できるかが問題になる。

ゴールドマンのティモシー・ジャオ氏らアナリストはリポートで、「製造能力の向上が向こう数カ月の最大の焦点となる可能性が高い」と分析。「SU7の注文してから納車までの平均期間が当初の5-8週間から、このところ18-21週間に延びている」と説明した。

世界のEV市場は、かつては補助金が大きなビジネスチャンスをもたらし活況を呈していたが、今や競争の激しい分野へと変貌している。主要EV業界団体は中国のEV販売伸び率が今年は25%と、昨年(36%)や一昨年(96%)を下回ると予測する。

小米の力強い参入は既存の同業他社への脅威となる可能性がある。小鵬汽車や比亜迪(BYD)なども対抗するために価格調整を行う可能性があると、ジェフ・チュン氏らシティグループのアナリストは指摘した。

香港市場で小鵬汽車は一時9%下落。BYDは2.9%高を付けた。

原題:Xiaomi Jumps as Investors Cheer Early Signs of EV Success(抜粋)

--取材協力:Charlotte Yang.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/2(火) 12:35

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