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スイス中銀が予想外の利下げ、ドル買いに波及する場面も ドル円は151円付近=ロンドン為替概況

3/21 20:30 配信

みんかぶ(FX)

スイス中銀が予想外の利下げ、ドル買いに波及する場面も ドル円は151円付近=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドルも円も振幅。前日の米FOMCが市場の想定よりもハト派的であったことで、ドル売り、株高、円売りなどが広がった。ロンドン市場ではスイス中銀のサプライズな発表をきっかけにドル買いや円買いなど調整が入っている。スイス中銀は据え置きの市場予想に反して利下げを発表。インフレ鈍化を背景に、主要中銀に先んじて利下げを実施した。スイスフランが急落したことが、ドル高圧力につながり、ユーロドルやポンドドルを押し下げる場面があった。その後はドル買い一服も、東京市場でのドル安水準には戻し切れていない。ユーロドルは1.0880台から1.0940台で、ポンドドルは1.2760台から1.28付近で振幅している。また、欧州株高を横目に、ドル円も151.50手前から一時151円台割れへと反落している。このあとの英金融政策委員会(MPC)の発表を控えて、足元ではポンドの上値が重くなっている。政策金利予想は据え置きが大勢だが、最近の英インフレの伸び鈍化で、メンバーの票割れがハト派方向に傾く可能性が指摘されている。この日発表された一連のPMI速報値ではフランスが弱含んだことにユーロが反応する場面があったが、ユーロ圏全体では改善を示しており、まちまちだった。英PMI速報値は前回とほぼ同水準で反応薄だった。

 ドル円は151円付近で取引されている。この日は激しく振幅している。東京早朝の151.30付近から東京午前には150.27近辺まで下落。その後は午後からロンドン朝方にかけて買い戻され、高値を151.46近辺に伸ばした。ロンドン時間は再び上値が重くなり一時151円台割れとなる場面があった。欧州株は堅調、米債利回りは低下と、ドル円にとってはまちまちの状況となっている。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。東京市場では1.0930-40レベルでの揉み合いが続いた。ロンドン朝方に1.0943近辺に高値を広げたあとは、売りに押される。ロンドン序盤には1.0887近辺に安値を更新。その後は買戻しが入り、1.09台を回復している。ユーロ円は方向感に欠ける振幅。東京市場で164.35近辺の安値をつけたあと、ロンドン朝方には165.34近辺に高値を更新。売買が交錯している。対ポンドでも振幅しているが、足元ではややユーロ買いが優勢になっている。

 ポンドドルは1.27台後半での取引。東京市場で1.2790-1.2800レベルで揉み合ったあと、ロンドン朝方に一時1.2803近辺に高値を伸ばした。その後は売りに押されている。一時1.2760付近まで下げている。その後も上値重く推移。ポンド円は、東京午前の192.35近辺を安値に、ロンドン朝方の193.51近辺を高値に、激しく上下動。足元では軟調な動き。ユーロポンドは0.8530近辺から0.8550台で下に往って来い。この後の英中銀政策金利発表を控えて、次第にポンドの上値が重くなっている。


minkabu PRESS編集部 松木秀明 

みんかぶ(FX)

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最終更新:3/21(木) 20:48

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